暖かくなり海へ山へと繰り出す季節。次はどこへ行こうかiPhoneで調べもの、という向きも多いはず。そんなときの必須アプリが「マップ」、電車やクルマで移動するルート検索はもちろんのこと、観光地・名所旧跡の確認、レストランの下調べにも使えます。
そんなマップアプリにも不便なことがひとつ。「距離を測定」する機能が用意されていないのです。ルート検索すると、道のりの合計距離を求めることができますが、もっとざっくりとした「A地点からB地点の直線距離」」を調べる機能がありません。ライバルのGoogleマップには、2点間の直線距離を割り出せる「距離を測定」機能があるというのに......。
いえいえ、iOS標準のマップアプリにも、簡易的な直線距離算出機能が用意されています。それは「縮尺ルーラー」。ふだんは表示されていませんが、地図を拡大/縮小するときの操作(ピンチイン/アウト)で左上に現れることに気付いていますか? その縮尺ルーラーを使うのです。
たとえば、久里浜港・金谷港を結ぶ東京湾フェリーの直線距離を調べたいとします。東京湾南部が表示されるようマップアプリを操作し、久里浜港・金谷港の直線距離が縮尺ルーラーと同じになるよう拡大/縮小を微調整すれば、だいたい10kmかな、とわかります。
このとき、あるタイミングで縮尺ルーラーの距離が大きく変わるので注意すること。前述した久里浜港・金谷港の場合、微妙な拡縮の違いで縮尺ルーラーが7.5kmから10kmへと変わってしまいます。狙い目のところで拡大/縮小を2、3度繰り返すことがコツですが、あくまでざっくりとした直線距離を知るための機能ですから、そこまで慎重にならなくてよさそうです。