ヤマハは4月14日、金管楽器用の消音システム「サイレントブラス」の新ラインアップ「SBJ」シリーズを発表した。6種類の楽器にあわせたラインナップを用意する。5月25日から発売する。
サイレントブラス「SBJ」シリーズは、演奏音をささやき声程度にする「ピックアップミュート」(消音器)と、パーソナルスタジオ「STJ」(ヘッドホンアンプ)をセットにした金管楽器用消音システム。6種類の楽器にあわせたラインナップを揃え、およそ-25dB~-35dBの消音効果が得られる。ラインナップ、価格、ピックアップミュートのサイズは以下の通り。
- SB7J:トランペット コルネット
価格:28,600円 直径82mm、長さ139mm、重さ70g - SB6J:フリューゲルホルン用
価格:34,100円 直径129mm、長さ143mm、重さ130g - SB5J:トロンボーン用
価格:35,200円 直径129mm、長さ220mm、重さ155g - SB3J:ホルン用
価格:35,200円 直径129mm、長さ216mm、重さ195g - SB2J:ユーフォニアム用
価格:46,200円 直径210mm、長さ395mm、重さ750g - SB1J:チューバ用
価格:81,400円 直径355mm、長さ695mm、重さ1,800g
パーソナルスタジオ「STJ」には、デジタル音響技術「Brass Resonance Modeling」を搭載。対応する6種類の金管楽器の音響計測を新たに行い、従来モデルよりも自然な音色で演奏できるようになっている。リバーブは、響きの少ない練習室の環境を再現する「ROOM」と、豊かな響きのあるホールを再現する「HALL」の2種類のタイプを切り替え可能。無段階のリバーブコントロールも新たに追加した。
サウンドモードは、演奏音をプレイヤー自身の席にする「プレイヤーモード」、客席にする「オーディエンスモード」を収録。プレイヤーモードは、左右の耳に届く時間、音量、音色差を調整した上でリバーブを加えた音空間を創り出す個人練習用に適したモード。オーディエンスモードは、自身の演奏を客席で聴いているような音空間を創ることで、録音やオンラインレッスンに適している。
「STJ」は、USB経由でPCやスマートデバイスとの接続が可能。アプリ「Rec'n'Share」と連携することで、演奏の撮影、録音、編集、SNSへのアップロードなどが行える。「STJ」は電源に単3形乾電池×2本を使用し、本体サイズはW70.2×D30×H121.3mm、重さは112g(電池含まず)。
単体販売製品として、パーソナルスタジオ「STJ」(19,800円)、トロンボーン用ピックアップミュート「PM5X-2」(18,700円)、バストロンボーンミュート用アタッチメント「PMAT5X」も用意する。