カシオのタフネスウオッチ「G-SHOCK」が誕生して40周年。G-SHOCK初号機「DW-5000C」の発売日に当たる4月12日に、40周年を記念したクローズドライブ「SHOCK THE WORLD LIVE BIRTHDAY BASH 2023」が開催された。
このスペシャルライブに入場できたのは、指定期間中にカシオのオンライン会員サービス「CASIO ID」に登録した中から抽選で選ばれた、ラッキーな100組200名。アーティストがほぼ目の前といっていいほどステージと観衆が近く、しかも声出しOKとなったライブハウスにて、誰もがスペシャルな夜に酔いしれた。
「SHOCK THE WORLD」がついに帰ってきた!
ライブのオープニングを飾ったのは、ダンスユニット「BetRay」。重厚なビートに乗せた圧倒的なリズム感とスピード、身体のしなやかさを集約したムーブに、観客はいきなりヒートアップ。賞賛と驚きの嬌声がダンサーを煽り、ダンサーはアーティスティックなステップとモーションで観衆を煽る。
まさに「BASH」。ヒップホップの最先端を行くダンス表現で「BetRay」の世界観をこれでもかと見せつけた。やはりヒップホップカルチャー、そしてダンスとG-SHOCKとの相性は抜群だ。
続いてステージには、いよいよCreepy Nuts(クリーピーナッツ)が登場。軽妙なトークを織り交ぜながら、G-SHOCKのアニバーサリーに合わせて「Lazy Boy」「かいこ」、「かつて天才だった俺たちへ」など、詩が時(とき)や時計に深く関係するナンバーを熱演。
「よふかしのうた」では「お前に手を引かれて出向いた土曜日のたまり場」を「G-SHOCKに手を引かれて出向いた渋谷のたまり場」に替えて歌うシーンも(ここでまた歓声)。R-指定氏のスピード感あふれる魂のラップとDJ松永氏の天才的テクニックのアンサンブルに、会場は大いに盛り上がった。
R-指定氏は言う。
「ついに時(とき)は来ました。G-SHOCK 40周年とともに、お客さんがライブで、こうして全開で声を出してもいい、心の底から歌える騒げる、コール&レスポンスができるときが来たんですよ。この4年間、みんなルールを守ってガマンして、ファンのみなさん、そして音楽業界全体でこの瞬間を勝ち取ったんです。だから今夜はみんなでぶち上がって楽しめる、お客さんも関係者さんも関係なく、全員で大声を出せるライブを分かち合えたらと思います!」(大きな拍手と嬌声)
■Creepy Nuts
日本のULTIMATE MC BATTLE全国大会を3連覇したラッパー「R-指定」と、「DMC WORLD DJ CHAMPIONSHIPS」の2019年大会で優勝した「DJ 松永」のヒップホップユニット。2017年にSony Musicからメジャーデビュー。2020年に「かつて天才だった俺たちへ」、2021年には「Case」をリリース。「のびしろ」が TikTokで1億回再生をこえるなど、SNSでも注目を集めている。2022年にリリースした「アンサンブル・プレイ」を引っ提げて行われた全国ツアーは、さいたまスーパーアリーナを含む公演すべて完売。
■BetRay(Yoshiki & THE D SoraKi)
YoshikiとTHE D SoraKiのダンスユニット。札幌出身の実力派Yoshikiと湘南の天才THE D SoraKi、各々のスタイルとジャンルが混じり合うハイブリッドスタイルが魅力。
この日だけの限定G-SHOCKがプレゼントに!
そして、DJ松永氏から驚きの発表も。「お客さんの中から抽選で10名様に、本日限定のG-SHOCKをプレゼントします!」(大歓声)
これは我々メディアはもちろん、カシオ広報部スタッフでさえ知らされていなかったというサプライズ。プレゼントのG-SHOCKはオールブラックのDW-5000。
DJ松永氏「ここ(バンド)にG-SHOCK40周年のマークが付いている上に、『Creepy Nuts』って入#$%&!」(キャー! の嵐で聞き取れず)。では、当選番号を発表します。どうぞ!(阿鼻叫喚)
二人は「(結婚式の)二次会のビンゴタイムってこんな感じなのかなぁ」(DJ松永氏)、「番号の発表を見ながらあった? あった? っていうの、受験を思い出したわ」(R-指定氏)と会場の爆笑を誘いつつ、曲は「ロスタイム」「月に遠吠え」とバラードへ。そして最後は代表曲といえる「のびしろ」で楽しく、感動的に締めた。
G-SHOCKを身に付けて、このライブを演じたCreepy Nuts。終演後に行われたメディア向けのインタビューで、その感想について聞かれた二人は次のように答えた。
DJ松永氏「とにかくカッコイイ。身に着けるものって、カッコ良いことが一番大事ですよね。どんなに機能が豊富でも、カッコ良くなければ身に着けないから」
R-指定氏「最初はバンドも金属のモデルを着けさせてもらったんですが、ちょっと重かったので、樹脂のバンドのモデルに換えてもらいました。僕の場合は身振り手振りがラップに影響するので、やっぱり軽い時計がいい。その点、この(樹脂バンドの)モデルはいいですね。これなら手の動きにも影響がないし、カッコいいので、(プレイ中に)自分の腕が見えたときにテンションが上がります」
東京タワーでも
ちなみにこの日4月12日限定で、東京タワーにG-SHOCKのロゴと「40TH」の文字がライトアップされた。ライブのトーク中でも話題になっていたので、帰る道すがら立ち寄ったファンもいたことだろう(もちろん私も行きました)。ヒップホップカルチャーと東京タワーのライトアップに彩られた、G-SHOCKのアニバーサリーナイトだった。