DJI JAPANは4月13日、シネマグレードの空撮システムを搭載するオールインワン型ドローン「DJI Inspire 3」を発表した。価格は1,769,900円。6月末までに発売の予定だ。

  • シネマグレードの空撮システムを搭載するオールインワン型ドローン「DJI Inspire 3」

シネマグレードの画質で撮影が可能なオールインワンドローン。前モデルから機体設計を一新し、軽量な一体型ボディと堅牢な変形型フレームにFPVカメラや複数のビジョンセンサー、測位用アンテナ、データ格納ストレージスロットなどを融合している。

映像記録用カメラは、同社最軽量となるフルサイズセンサー搭載ジンバルカメラ「Zenmuse X9-8K Air」。映像処理システム「CineCore 3.0」により、最大8K/25fpsのCinema DNG動画、8K/75fpsのApple ProRes RAW動画などを撮影できる。

  • フルサイズセンサー搭載ジンバルカメラ「Zenmuse X9-8K Air」を搭載する

デュアルネイティブISOにも対応しており、30fps以下のフルサイズ撮影の場合、EI 800/4000で24fpsを利用可能。30fpsを超える場合はEI 320/1600となり、低照度環境下でも鮮明な映像撮影が行える。使用できるレンズはDJI DLマウントに対応したもの。今回の発売にあわせて、8K空撮用に特別設計された18mm F2.8フルサイズレンズと、75mm F1.8フルサイズ望遠レンズを追加した。

FPVカメラは、1/1.8インチナイトビジョンセンサーを採用する。最大1080p/60fpsのライブ映像を、昼夜問わずクリアな状態で伝送できる。画角は161度。伝送機能は、従来システムからグレードアップした「O3 Pro映像伝送システム」を採用しており、シングル制御モードで最大伝送距離15km、デュアル制御モードで最大伝送距離12kmを達成する。

障害物検知システムは、9個のビジョンセンサーの搭載により全方向の障害物を検知。安全な飛行をサポートする。測位機能は建築や測量の分野で使われているRTK高精度測位技術を搭載。RTK測位用の2層式セラミックアンテナを内蔵し、3種類のGNSSシステム(GPS+Galileo+ BeiDou)信号を受信することで、複雑な環境下でも正確な飛行を行う。

新機能のWaypoint Proでは、複雑なシーン撮影に有効な2種類のモードを利用できる。リピータブルルートでは、毎回同じルートを飛行する時に便利なモード。飛行高度、飛行速度、ジンバル角度、カメラ設定など事前に設定したパラメーターを維持した状態で同じルートを正確に自動飛行する。3Dドリーでは、飛行ルートを計画した後に飛行速度やジンバル角度などを調整しながら、手動で機体の前後往復などを行う。クレーンやケーブルカム、ドリーのような動きが可能だ。

最大飛行速度は94km/hで、最大上昇/下降速度が8m/s、最大下降(チルト)速度は10m/s。同梱品のTB51インテリジェントバッテリーはホットスワップに対応。飛行時間は最大28分。DJI PROSSD 1TBは、ライト最大1,100MB/s、リード最大900MB/sのストレージ。USB Type-C経由でPCとの接続も可能だ。

トラベルモード時の本体サイズはW709.8×L500.5×H176mm、重さは約3,995g(ジンバルカメラ、バッテリ×2、レンズ、PROSSD、プロペラ含む)。最大離陸重量は約4,310g。

同梱品は、本体、Zenmuse X9-8K Air、RC Plus送信機、TB51 インテリジェントバッテリー×6、PROSSD 1TB、トロリーケース、折りたたみ式クイックリリースプロペラ(1組)×3、レンズ収納ボックス、RC Plus ストラップなど。

以下のアクセサリー類は個別購入も可能。

  • DJI DL 18 mm F2.8 ASPHレンズ(新):160,380円
  • DJI DL 24/35 mm F2.8 LS ASPHレンズ:171,512円
  • DJI DL 50mm F2.8 LS ASPHレンズ:158,268円
  • DJI RC Plus送信機:176,000円
  • DJI TB51 インテリジェントバッテリ:51,150円
  • DJI PROSSD 1TB:90,200円
  • CinemaDNG/Apple ProRes RAWライセンスキー:142,890円