俳優の稲垣吾郎が13日、東京建物BrilliaHALLで行われた主演舞台『サンソン -ルイ16世の首を刎ねた男-』の取材会に出席し、舞台への思いを語った。
稲垣がフランス革命期に実在した死刑執行人シャルル=アンリ・サンソンを演じる同舞台。2021年4月に初演の幕を開けるも、新型コロナウィルス感染拡大の影響によりわずか5公演で東京公演の中断、大阪公演の中止を余儀なくされた話題作が再始動する。
稲垣は2年前を振り返って「本当に悔しい思いをして。この世界だけじゃなくてみんなそうだったと思いますが、突然のストップで中止になったので」と述べ、「また動き出していることがうれしく思っています」と喜び。「僕はこういう感じでひょうひょうとしていますが、舞台の上では力を入れてやっています。頭は冷静に心は熱くないといけないので、自分のペースは乱さずに」と語った。
また、舞台は「自分が一番自分らしくいられる場所」だと言い、「無理もなく自由でいられる場所。いろんなエンターテインメントをやらせてもらっていますが、どうしても迷いが生まれることがあって、それは決して悪いことではないと思いますが、舞台はとても素直に自由でいられる、自分の場所だなと思います」と思いを明かした。
取材会には共演の大鶴佐助、崎山つばさ、佐藤寛太も参加。稲垣は、舞台を完走したらみんなでワインを飲む会などを設けて「仲良くしたいなと思います」と話し、「不思議ですね。僕もいろんな作品の中で年下だったんですけど、いつの間にか年上に」としみじみと話していた。
なお、東京公演は4月14日~4月30日に東京建物Brilia HALL、大阪公演は5月12日~5月14日にオリックス劇場、松本公演は5月20日~5月21日にまつもと市民芸術館 主ホールにて上演。