ソニーは4月12日、映像制作用カメラ「Cinema Line」シリーズの「FX3」と「FX30」のソフトウェアアップデートを提供開始。どちらもCreators' Appや、DCI 4K(4,096×2,160)と24.00p記録に対応したほか、FX3はブリージング補正にも新たに対応する。
適用後のバージョンは、FX3がVer.3.00、FX30がVer2.00。FX30は必ずVer.1.05にアップデートした上で、最新のVer. 2.00へアップデートするよう呼びかけている。
主な更新内容はほぼ共通で、どちらも従来のImaging Edge Mobileに代わる、新たなモバイルアプリとしてソニーが提供している「Creators' App」に対応。カメラからスマートフォンに画像転送したり、リモート撮影したりといった多彩な機能が利用できる。
撮影関連では、DCI 4K(4,096×2,160)と24.00p記録に新たに対応。FX3は、動画撮影中にピント位置によって画角が変化する、ブリージングと呼ばれる現象を補正する機能にも対応する(FX30は発売時点で実装済み)。
なお、今回のアップデートを適用すると、どちらもImaging Edge Mobileとは接続できなくなる。また、ワイヤレスリモートコマンダー/シューティンググリップ(GP-VPT2BT、RMT-P1BT)をペアリングして使っている場合、カメラ本体のBluetooth設定からペアリングを解除して再度設定し直す必要がある。
アップデート手順の詳細は、ソニーのサポートページを参照のこと。
FX3(Ver.3.00)、FX30(Ver2.00)のアップデート内容
- Creators' Appに対応
- Creators' AppやImaging Edge Desktopからのリモート撮影や画像転送の接続時に、セキュリティを向上する機能を追加
※Imaging Edge DesktopはVer.3.6以降へのアップデートが必要 - ブリージング補正に対応(FX3のみ)
- DCI 4K(4,096×2,160)と24.00p記録に対応
- 動画撮影時または動画再生時、アナモフィックレンズの撮影比率で圧縮された映像を、シネマスコープの画角に補正(デスクイーズ)してモニターに表示する機能を追加
- スロー&クイックモードと動画モードがカスタムキーで切り替え可能に
- 動画ファイル名がLong File Name形式に対応
- 動作安定性を改善