シャープは、インドネシアの首都・ジャカルタ郊外にエアコンの新工場を建設したと4月12日に発表。インドネシアをはじめASEAN諸国向けの生産・輸出拠点として、2023年4月の稼働開始を予定している。

  • P.T. Sharp Electronics Indonesia エアコン新工場(完成予想図)

ASEAN諸国では、経済発展に伴って国内消費の急速な拡大が続いており、インドネシアにおいてもエアコン市場の拡大が見込まれるという。シャープは、ジャカルタの生産販売会社・P.T. Sharp Electronics Indonesiaのあるカラワン県カラワン工業団地に新たに工場を建設し、エアコンへの旺盛な需要に対応する。

新工場への投資額は約40億円で、生産能力は年間約90万台。エアコンのほか、冷蔵庫や洗濯機、テレビなどの製造も手がける。同工場の屋根には太陽光発電システムを設置し、発電電力を照明・ラインなどの各種設備に使用。自然光採光や、熱を逃がす屋根構造の採用など、環境負荷低減にも取り組む。

シャープは今後、エアコンの生産能力を順次増強し、インドネシアだけでなくASEAN市場全体の安定的な供給体制の構築を図る。将来的にはAIoT搭載機種などの付加価値モデルも生産し、ASEAN市場でのトップシェア獲得をめざすとしている。