Androidの次期メジャーバージョン「Android 14」の開発が開発者プレビュー(Developer Preview)からベータ段階に移行した。米国時間の4月12日、最初のベータ版「Android 14 Beta 1」の提供が始まった。
2月に提供が始まった開発者プレビューが開発者を対象としたプレビュー版だったのに対し、ベータ版はアーリーアダプターを含めてフィードバックを収集するプログラムになり、対象デバイスを登録してOTA(over-the-air)でより簡単に導入できる。対象デバイスは、Pixel 7/7 Pro、Pixel 6/6 Pro、Pixel 6a、Pixel 5、Pixel 5a、Pixel 4a(5G)。
Android 14は、プライバシー、セキュリティ、パフォーマンス、開発者の生産性、カスタマイズの柔軟性といったAndroidのコアテーマを軸に、タブレットやフォルダブル端末など大画面デバイスの体験をさらに向上させるアップデートになる。
ベータ1では、ジェスチャーで戻る操作の認識性を高め、ユーザーがジェスチャーナビゲーションをより活用できるように、アプリとのインタラクションでより目立つバック矢印を表示する。
また、アプリが呼び出すシステムの共有シートにカスタムアクションを追加できるようになった。アプリのサポートが進めば、クロスアプリ機能やマルチタスクがより強力になると期待できる。
パーソナライズ関連では、アプリごとの言語設定が強化され、アプリごとの言語リストに表示される言語セットをダイナミックにカスタマイズできるようになり、IMEが現在のアプリのUI言語を認識する方法が提供される。
プライバシーでは、accessibilityDataSensitive属性が導入され、障害を持つユーザーをサポートすると主張するアクセシビリティサービスのみに、アプリが障害者向けアクセシビリティサービスの可視性を制限できるようになっている。TalkBackや他の障害者向けサービスはこの属性の影響を受けない。
Android 14の開発は、Google I/O(5月10日)に合わせて5月にBeta 2が登場。例年通りならば、同イベントでAndroid 14の全貌が明らかになる。6月リリース予定のBeta 3からPlatform Stability(プラットフォーム安定版)に入り、7月の最終テストを経て夏の終わり頃の正式版リリースを予定している。