serendipityは4月12日、「自身の虐待経験と親子連鎖」についての調査結果を発表した。調査は、3月29日に20歳以上50歳未満の子持ち男女4,000人を対象にインターネットにて行われたもの。
「未成年期に虐待を受けたことはあるか」という質問に対し、約9割の男女が「受けていない」と回答。一方で、「自分自身が受けていた」という男性は9.2%、女性は11.7%、「兄弟姉妹が受けていた」という男性は2.7%、女性は1.4%という結果だった。
自身または兄弟姉妹が「虐待を受けていた」と回答した男女497人に、虐待の内容を尋ねたところ、「身体的虐待」(男性:57.4%、女性:61.5%)が男女ともに最多に。次いで「心理的虐待」(男性:32.9%、女性59.2%)で、他に「性的虐待」(男性:22.8%、女性:15.4%)、「ネグレクト」(男性:19.8%、女性:21.2%)という意見もあった。
「親が未成年期に虐待を受けていたか」という質問に対して、虐待を受けていない人は「両親とも受けていない」と約6割が回答。対して、自身または兄弟姉妹が虐待を受けた経験がある人のうち「両親とも虐待を受けていない」と回答した割合は男性8.4%、女性11.5%と約1割という低い結果に。
一方、自身または兄弟姉妹が虐待を受けていた男性は5割弱(46.8%)が「両親ともにまたは父親ないし母親が虐待を受けていた」と回答。虐待を受けていない人のうち、そう答えたのは男性は1.1%、女性は1.7%と低い結果に。
「虐待は親から子へ連鎖すると思うか」と尋ねると、虐待の有無に関わらず「連鎖すると思う」が最も多い結果になった。