Indeed Japanは4月10日、「最新の労働市場レポート」を発表した。本調査は、Indeed Japan Hiring Lab エコノミスト 青木雄介氏が分析・発信している。
分析結果は以下の通り。まず「Indeed掲載求人」を見ると、日本の求人指数は2022年12 月下旬155.1ポイントでピークに達し、2023年3月17日現在131 ポイントだった。※前年同月比-5.7%、前月比+0.6%(いずれも季節調整済)
次に求人シェアが大きい、「労働市場全体に最も大きな影響を与える」上位20職種カテゴリを見てみる。
※これら20職種はIndeed の全求人の84.4%を占める
増加した職種カテゴリは、パンデミックからの回復が遅れながらも堅調な回復を見せる「小売り」(+19.6%)、「飲食」(+10.7%)、「ソフトウェア開発」(+72.2%)、「経営」(+13.7%)だった。
そして減少した職種カテゴリは「介護」(-38.6%)、「製造」(-43.0%)、「倉庫管理」(-33.3%)、「看護」(-40.3%)、「保育」(-36.2%)という結果に。
青木氏は、
●日本の求人指数は2023年3月17日現在131ポイント。2023年に入ってから緩やかな下降傾向であるが、依然として求人はパンデミック前よりも多い。
●昨年と比較して、求人が増加した職種カテゴリと減少した職種カテゴリが混在しており、各々の経済活動のニーズと制約(パンデミックからの回復状況、原材料高騰等)によって異なる。ヘルスケアと、製造、倉庫管理などの財(商品)に関連する職種が減速している。
●賃金は春闘前まででは上昇が限定的で、インフレ率を大きく下回っている。
を主要ポイントとして挙げる。