エイチームライフデザインは、暮らしの「まよい」を解決する情報メディア「イーデス」にて、18歳〜26歳の「Z世代」と、43歳〜59歳の「X世代」に、お金に関する意識調査を実施した。

  • Z・X世代のお金に関する意識調査

  • 自分や友人との楽しみにお金をよく使うZ世代・X世代。X世代は「投資」への興味も

まずは、Z世代やX世代がどんなことにお金を使いたいと考えているのかを聞きいたところ、Z世代の上位5項目は「旅行・観光(48%)」「ファッション(45%)」「外食(41%)」「友人との交際費(36%)」「美容(35%)」という結果に。 そしてX世代の上位5項目は「旅行・観光(59%)」「外食(47%)」「ファッション(30%)」「友人との交際費(27%)」「投資(27%)」「映画/映画鑑賞(26%)」という結果になった。

どちらの世代も、旅行やファッション、外食、そして友人との交際費という、自分や友人との楽しみにお金を使っていることがわかった。また、Z世代の6位にランクインした「推し活(26%)」は、X世代では6%にとどまり、Z世代ならではのお金の使い道といえるだろう。

一方、X世代には「投資(27%)」という使い道もランクインした。年齢を重ねることで、お金を増やすことにも興味を持つようになったと考えられる。

  • 「人付き合い」にお金がかかると考えるX世代と、かからないと考えるZ世代

続いて、それぞれの世代に「お金をかけなくても楽しめること」について聞きいた。 すると、Z世代では「音楽鑑賞(23%)」「ゲーム(20%)」「友人との交際費(19%)」「特にない(19%)」「漫画・読書(16%)」が上位5項目となった。 一方でX世代では「特にない(27%)」「音楽鑑賞(23%)」「漫画・読書(17%)」「スポーツ(17%)ゲーム(15%)」が上位5項目という結果に。

音楽鑑賞やゲーム、漫画・読書などは、低価格で楽しめるという認識で一致しているようだが、友人との交際費にお金をかけるかどうかが世代によって分かれた。X世代のほうが、人付き合いにはお金がかかるという認識が強いのかもしれない。

  • 「タイパ」や「コスパ」をより意識するのは、Z世代!

続いて、趣味に対して「タイパ(タイムパフォーマンス)」や「コスパ(コストパフォーマンス)」を意識するのか、という質問を行った。

まずZ世代では「コスパを意識する(30%)」「どちらも意識する(22%)」「タイパを意識する(14%)」の順で多く、タイパもコスパもしっかりと意識する傾向が見られた。 Z世代ではSNSや無料漫画、スマホゲームなどの無料コンテンツを楽しむ方が多い分、コスパだけでなくタイパへの意識も高いと考えられる。

一方でX世代では「コスパを意識する(27%)」「どちらも意識する(27%)」「どちらも意識しない(25%)」という順になった。どちらかというとX世代ではZ世代に比べ、コスパやタイパを意識しない層が比較的多いといえる。

  • どういったことをする時にタイパを意識しますか?

そして、「どちらも意識する・タイパを意識する」と回答した方に、どういうシーンでタイパを意識するのか、という質問を行った。 するとZ世代では「旅行・観光(41%)」「友人との交際費(29%)」「外食(26%)」、X世代では「旅行・観光(42%)」「外食(24%)」「映画/動画鑑賞(17%)」という結果だった。Z世代は友人との時間にも、タイパという考えを持ち込む傾向があるようだ。

  • どういったことをする時にコスパを意識しますか?

さらに、「どちらも意識する・コスパを意識する」と回答した方に、どういうシーンでコスパを意識するのか、という質問を行った。 その結果、Z世代では「ファッション(45%)」「外食(40%)」「旅行・観光(33%)」、X世代では「外食(53%)」「旅行・観光(48%)」「ファッション(29%)」の順に多い結果になった。

項目は共通しているものの、Z世代ではファッション、X世代では外食が、特にコストを削減できる項目だという認識が強いようだ。 Z世代では最近流行している「SHEIN」などファストファッションの選択肢が多いことも、この回答を後押ししているのではないだろうか。

  • Z世代よりもX世代のほうが「投資を行っている」

最後に、お金に関してさらに深掘りするために、「貯金や投資は行っているのか」、また「行っている場合、どういった目的で実施しているのか」について聞いた。

まずZ世代では「貯金のみしている(48%)」「どちらもしていない(24%)」「どちらもしている(16%)」の順で多い結果に。Z世代では貯金のみしている人が48%と、半数近くを占めた。

一方でX世代では「貯金のみしている(35%)」「どちらもしている(30%)」「どちらもしていない(26%)」と、貯金と投資のどちらも実施している割合がZ世代よりも高い結果になった。

また「投資のみしている」と「どちらもしている」を合わせた「投資をしている人」の割合は、Z世代では28%に留まるが、X世代では39%に上る。年齢が上がるにつれ、投資をしている人の割合が高まるといえるだろう。

  • どういった目的で投資や貯金を行っていますか?

投資や貯金の目的を聞いたところ、Z世代は「欲しいものを買う(44.5%)」「旅行資金(30.2%)」「老後資金(29.7%)」の順で、X世代では「老後資金(57.9%)」「欲しいものを買う(27.1%)」「特に考えていない(25.8%)」の順で多くなった。

Z世代という比較的若い世代でも老後資金への備えを一定数意識しているものの、欲しいものや旅行などを目的として貯金や投資を行っている人も見受けられる。 よって、貯金や投資の期間は比較的短いと考えられる。

一方でX世代になると、老後資金への意識がより一層高まり、57.9%と半数以上を占めた。この先の老後に向けて、長期的に貯金や投資をする人も多い印象となった。