職場や友人など、周りに「話が通じない人」がいて悩んでいるという方も多いでしょう。話が通じない人とずっと関わっていると、どんどんストレスが溜まり疲弊していってしまうので、早めの対処が必要です。

そこで本記事では、話が通じない人の特徴や思考・原因を解説した上で対処法について紹介します。また、話が通じない人に逆ギレされたらどうすればいいかについても紹介します。

話が通じない人の特徴

  • 話が通じない人の特徴

まずは、話が通じない人に共通する特徴を解説します。

思い込みが激しい・すぐに否定をする

話が通じない人には、思い込みが激しかったりすぐに否定をしたりするという特徴があります。周りがアドバイスや指摘をしても「自分の考えが絶対に正しい」と思い込んでいるので、話を聞いてくれません。

自分以外の考えを受け入れられないため、すぐに相手を否定する傾向もあります。また、「絶対嫌われている」と思い込み、相手を勝手に敵視する人も多いでしょう。

関連記事: 思い込みが激しい人の特徴とは? 原因や心理、性格の直し方、長所も解説

自分の話ばかりで人の話を聞かない

「自分の話ばかりで人の話を聞かない」というのも話が通じない人の特徴です。相手の話に耳を傾けることができず、すぐに自分の話をしたがります。自分のことにしか意識が向いていないので、他人の話が全く入ってきません。

中には、自分以外の人が話し始めると、露骨に興味を失った様子を見せる人もいるでしょう。また、自分の話に夢中になって周りの人への注意も散漫になりがちです。

せっかち・短絡思考

話が通じない人の特徴に、せっかちな性格や短絡思考といった点も挙げられるでしょう。せっかちな性格や短絡思考の人は、その時の思いつきや感情だけでものを言いがち。相手の話を聞いて考えてからものを言わないため、周囲からは話が通じていないという印象を持たれます。

すぐ感情的になる

話が通じない人の中には、すぐ感情的になるタイプも多くいます。相手が意見やアドバイスを言うと、途端に攻撃的になったり逆ギレしたりして話を聞こうとしません。相手側は萎縮してしまい話す気力も奪われます。「何を言っても怒るから話すだけ無駄だ」と思われると、話が通じない人として認識されるでしょう。

間違いを認めない

話が通じない人の特徴の1つに、間違いを認めないことも挙げられます。仕事では、時にミスをして指摘されることもあるでしょう。しかし、話が通じない人はミスを指摘されても素直に認めなかったり、自分は悪くないなどと言い訳したりします。

このような人は、自分のミスがわかってもそれを認めることができないので、言い訳ばかりを並べて話に耳を傾けようともしません。

話が通じない人の思考・原因

  • 話が通じない人の思考・原因

ここからは、話が通じない人の思考や原因について解説していきます。

自己中心的

話が通じない人は、何事も自分軸で考える傾向にあります。自己中心的な考えは「いつも自分が正しい」「自分と違う考えは間違っている」という思い込みにつながり、相手の意見を受け付けなくなります。その結果、周囲からは話が通じない人と思われてしまうのです。

頑固で柔軟な思考ができない

話が通じない人は、頑固で自分の考えや主張を曲げることができません。柔軟に考えることができず、いつでも自分の意見を押し通そうとするので、話の通じない人という印象を与えます。

人の話に興味がない

人の話に興味がないというのが原因で話が通じないケースもあります。他人の話に耳を傾けようという気持ちがないので、表面上は話を聞いているように見えたとしても、ただ聞き流しているだけになっているのです。よって、相手側は話が通じていないと感じてしまいます。

意見を受け入れてくれると思っている

話が通じない人の中には、相手は必ず自分の意見を受け入れてくれるものだと思い込んでいる人も少なくありません。「相手が自分に合わせてくれるので、自分が相手に合わせる必要はない」という考えから、そもそも相手の話を聞こうとしないのです。

相手への思いやりがない

相手への思いやりがないことで、話が通じなくなっている場合もあります。相手に対する配慮が欠けていると、相手に共感したり理解を示したりすることができません。よって、話の通じない人と思われてしまいます。

理解力が乏しい

理解力が乏しいことが原因となっている場合もあるでしょう。理解力が乏しいと、相手の気持ちを想像することができません。それゆえ自分の視点からしか物事を考えられず、相手からすれば話が通じない人という印象になります。

プライドが高い

プライドが高いことで話が通じなくなっている人もいます。例えばミスを指摘されたとき、本心では自分が悪いとわかっていても、プライドが高いので素直に自分の非を認めることができないのです。また、自分がもっとも優れているという考えから、自分以外の人を見下しているというケースもあります。

話が通じない人への対処法

  • 話が通じない人への対処法

ここでは、話が通じない人への対処法をご紹介します。

相手のメリットをわかりやすく示して伝える

前項で紹介してきた通り、話が通じない人というのは基本的に自分のことしか考えていないので、こちらの要望だけを伝えるような言い方をすると聞き入れようとしません。話が通じない人に対して何か依頼する際は、相手にどんなメリットがあるのかをわかりやすく示した上で伝えてみましょう。

また、「○○してほしい」よりも「○○した方がいいかも」「○○したいと思うんだけど、どう思う?」のように提案するような言い回しの方が受け入れてくれる可能性が高まります。

例えば資料の修正を依頼したい場合に、ただ「昨対比のデータも追加してほしい」と言うのではなく「部長が昨対比のデータも欲しいって言うと思う。後で修正ってなったら○○さん大変だろうから、今追加しといた方がいいかも」といったような言い方を試してみてください。

イライラせずに冷静さを保つ

なかなか話が通じないと焦ってしまい、苛立つこともあるでしょう。しかし、たとえ話が通じなくても、感情を抑えて冷静に論理的に話すことを心がけてください。こちらも感情的になってしまうと、余計に話を聞かなくなる可能性があります。

また、できれば相手に共感を示すといいでしょう。そうすることで「この人は私のことをわかっている」と思い、一転して話を聞くようになるケースがあります。

話は通じないものだと諦める

他人に興味がないなどの理由で話が通じない場合、こちらの頑張りでどうにかできるものではありません。「話せば分かる」という考えがそもそも通じない人がいることを認識し、仕方がないと諦めることも一つの方法です。

あれこれと対策を講じてみてもこちらが疲弊するだけなので、それであれば諦めてしまった方が気持ちも楽になります。

無理に関わらないで距離を置く

話が通じない人と接することが大きなストレスになっている場合は、無理に関わらず距離を置きましょう。友達だから、お世話になったから、などの理由で距離を置きづらいと思うこともあるかもしれませんが、ストレスを感じる相手と無理に付き合う必要はありません。

いきなり距離を置くことが難しい場合は、少しずつ関わる時間を減らしていくことを意識してみてください。また、相手が職場の人である場合は、関わらないようにしてもらえないか上司に相談してみましょう。

話が通じない人に逆ギレされたらどうすればいい?

話が通じない人に逆ギレされてしまった場合にどうすべきかをご紹介します。

第三者の力を借りる

逆ギレしてくるということは、相手はあなたのことを下に見ている可能性が高いです。下に見られてしまっている以上、あなたがどんなに正しいことを言っていたとしても相手は聞く耳を持たないでしょう。

この場合は自分一人で解決するのは困難なので、第三者の力を借りてください。第三者を交えて話したり、あるいは第三者から話してもらうようにすれば、受け入れるようになるかもしれません。できれば、相手より目上の人を選べるとより効果的でしょう。

自分に落ち度がないか振り返ってみる

相手が誰彼構わず逆ギレするタイプである場合はどうしようもないですが、人を選んで逆ギレしている場合は、あなた自身に何か落ち度がある可能性も否めません。 特に自分と同じ年齢や立場の人で「私は逆ギレされたことない」「話通じないって感じもしない」などと言っている人がいる場合は、よりその可能性は高くなります。

この場合は自分自身を振り返って原因を探してみましょう。相手の立場になって考えてみると、見えてくることがあるかもしれません。「自分にも問題があった」と思える部分が見つかったら、そこを直すことで話が通じるようになるはずです。

話が通じない人と上手く付き合う方法を見つけよう

  • 話が通じない人と上手く付き合う方法を見つけよう

話が通じない人の思考・原因や、話が通じない人への対処法などを紹介してきました。

周囲に話が通じない人がいて悩んでいるという方は、今回紹介した話が通じない人の思考・原因を参考に、まずは相手がどのタイプなのかを見極めましょう。その上で、相手にあった対処法を試してみてください。