21日にスタートするテレビ朝日系ドラマ『波よ聞いてくれ』(毎週金曜23:15~※一部地域除く)の囲み取材が9日、ドラマのロケ地である栃木県・FM栃木で行われ、小芝風花、北村一輝、片寄涼太(GENERATIONS)、原菜乃華が登壇。小芝の新境地となるキャラクターについて一同が語った。
アニメ化もされた沙村広明氏の同名コミックを実写化する。小芝演じるスープカレー店のアルバイト・鼓田ミナレは、彼氏にフラれた上に金もだまし取られ、やけ酒を飲んでは見ず知らずの男に愚痴をこぼし、泥酔して記憶をなくすという、“超絶やさぐれ女”。ところがこの失恋トークをした見ず知らずの男が実は地元ラジオ局のチーフディレクターで、素質を見出されたミナレは深夜のラジオで冠番組を持ち、ラジオパーソナリティーとして開花していくことに。
役柄に合わせて髪は人生初の地毛を金髪に、そしてメイクやファッションもこれまでとは全く異なる強い女風のビジュアルに変身を遂げた小芝。囲み取材前にはラジオブースで番組宣伝が収録され、記者の前でミナレの実演が行われたが、ドスの効いた声や口の悪い台詞などが披露され、まさに小芝の新境地となるであろう役どころが伺えた。
そんなすごみのあるキャタクターに、2014年に放送されたドラマ『GTO』以来9年ぶりの共演となる片寄は「こんな小芝風花ちゃん見たことない。前一緒だった風花ちゃんと全然違うって対峙するたびビビっています」と驚く。北村は「台本の半分くらいが彼女のセリフなのに、噛まない。いつ覚えてるんだというくらい」と賛辞を贈った。小芝が今作の登場人物について「ちゃんとした人がいなくて、全員変」と語ると、原も「皆変ですよね。ミナレさんが破天荒すぎるので、先の展開が全く読めないというところが作品の魅力になっています」と共感を寄せた。
小芝自身はドラマを“カオス”と表現。第1話を見た感想を「ちゃんとドラマになってた!」と述べ一同をザワつかせたが「予測不能というか展開が読めないので、撮影しているときはどう収まるか想像ができなかった」と説明した。北村も「台本を読んだときに、全く意味が分からなかった。控室でも、これ大丈夫? できる? って」と苦笑いを浮かべながらも「置きに行ったドラマじゃない」と、他に類を見ない作品になっていると太鼓判を押す。小芝も続けて「台本を読んで、どうしようって。自分の役をつかむにもハードルが高かったのですが、本読みで皆さんの声を聞いたときにバシッとハマっていきました。ラジオが題材の作品なので、皆さんの魅力的な声を聞いて、絶対良くなるなという確信ができました」と語った。
小芝は1シーンで100行近い長尺の台詞にも挑戦する。「どう演じたら長い台詞で間を持たせられるんだろうとすごく考えました。かつぜつの練習はめちゃくちゃしています。“外郎売”という練習をしてみたり、何回も何回も台詞を読んでみたり。他に気を取られるとすぐ飛んじゃうので」と努力を明かした。