エバーセンスは3月30日、「男性育休満足度に関するアンケート」の調査結果を発表した。調査は2022年11月7日〜2023年3月23日、育休取得経験のある男性235名を対象に、同社運営のパパ専用アプリ「パパninaru」上にて行われた。

  • 育休取得期間に対する満足度

    育休取得期間に対する満足度

「職場(上司)に育休を取ることを相談したとき、職場(上司)の反応はどうでしたか?」と質問したところ、67.2%が「全面的に賛成してくれた」と回答。取得期間に対する満足度は68.7%という結果に。

一方、「全面的に賛成してくれた」以外を選択した男性は32.8%。取得期間への満足度を聞くと、57.1%が「満足でなかった」と回答。理由を聞くと、「できたら短い期間でという雰囲気はあった」「引き継ぎや業務の簡素化を条件として提示された」「代わりの社員の関係上、育休は3日が限度とされ、それ以上は勘弁してほしいと言われた」など、上司や職場からの反応が、本人の希望する期間の育休取得の壁となっているとともに、育休取得期間の満足度にも影響しているよう。

「育休を取得した期間」と「その期間に満足しているか」の質問結果をかけ合わせて分析したところ、取得期間が短いほど満足度は低く、取得期間が長いほど満足度が高くなる傾向が見てとれた。

  • 育休取得時の壁

    育休取得時の壁

続いて、育休取得時に大変だったことを聞いたところ、「仕事の引継ぎ」が最も多く47.7%。具体的には、「規模が小さい職場だったので、自分が不在の間迷惑をかけてしまうという負い目があった」「予定よりも早い出産で引き継ぎが終わっていなかった」「通常業務に加えて、引き継ぎ用のマニュアル作成等がプラスされ、出産前は大変だった」といった声が。

次点には「お金をどうやりくりするかを考えること」(37.6%)が続いたが、先日、産後パパ育休の給付率を実質手取り10割に引き上げるとの表明があったことから、その割合は37.6%と、「仕事の引き継ぎ」よりも10ポイントほど少ない結果となった。