「美味しくいただきます」という言葉は、主に友人や知人から食べ物をもらったときに使用します。日常生活でよく使われる言葉のため、聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。
この記事では「美味しくいただきます」について、意味や使い方をご紹介します。
「美味しくいただきます」の意味は
「美味しくいただきます」という言葉の意味は、文字通り「美味しく食べさせてもらいますね」ということを表しています。
そして食べ物をくれた相手に感謝を伝えるニュアンスで使用されます。
「美味しくいただきます」の使い方
食べ物をプレゼントしてもらったとき、電話・手紙・メールなどの手段を用いて、翌日までに相手へ連絡することが一般的です。贈ってくれた相手に感謝の気持ちを伝える方法として「美味しくいただきます」という言葉を使います。
ただし「美味しくいただきます」の使い方には、状況によって変化するため気を付けましょう。 普段よく顔を合わせる友人や知人の場合には、メール・口頭で「美味しくいただきます」を使いますが、目上の方や取引先が相手の場合は「美味しく頂戴いたします」を使用することがおすすめです。敬語で表現することで、より丁寧に感謝の気持ちを伝えられます。
「美味しくいただきます」の例文(ビジネスメール)
ここからは、食べ物をもらったときに使える「美味しくいただきます」を添えたメールの例文を紹介します。
ビジネス相手、取引先に向けて使用する場合
例文
「本日はお忙しいところありがとうございました。いただいたお土産の〇〇、今晩早速家族と美味しく頂戴いたします。本場の〇〇をいただくのは初めてなので、非常に楽しみです。◇◇様のご厚意に重ねて御礼申し上げます。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。」
社内の上司に向けて使用する場合
例文
「先程は差し入れをくださり、誠にありがとうございました。後程ランチの時間に、美味しくいただきます。引き続き業務に邁進いたしますので、今後ともご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願いいたします。」
メールで伝える場合のポイント
メールの場合は、相手の心遣いに対して感謝を伝えることがポイントです。
形式的・事務的なお礼にならないよう、近況報告や感想など具体的な話題を添えて感謝の気持ちを伝えましょう。これを欠くと、冷たい文章になり、相手に自分の気持ちが伝わりにくくなります。そのため、読む人の気持ちを考え、メールをするとよいでしょう。
「美味しくいただきます」の例文(手紙)
お礼状や手紙は手間がかかるため、その分メールよりも丁寧に感謝の気持ちを伝えられます。 贈り物やお土産をもらったときに使える「美味しくいただきます」を添えたお礼状(手紙)の例文を紹介します。
知人に向けて使用する場合
◯◯様
拝啓
厳しい寒さが続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか。
この度は素敵な品物をお贈りいただき、誠にありがとうございます。
家族一同、届いた当日に美味しくいただきました。
まだまだ寒い日が続くと思われるため、お体に気を付けてお過ごしください。
敬具
令和◯年◯月◯日
◯◯(自分の名前)
取引先に向けて使用する場合
株式会社◯◯
◯◯様
拝啓
歳末の候、貴社におかれましては益々ご盛栄のこととお慶び申し上げます。
この度はお心尽くしの品をご恵贈いただき、誠にありがとうございました。
早速本日夜に、社員一同で美味しく頂戴いたします。
寒さはこれからが本番でございますので、どうぞご自愛くださいませ。
末筆ではございますが、貴社の一層のご発展をお祈り申し上げます。
略儀ながら書中をもってご挨拶とお礼申し上げます。
敬具
令和◯年◯月◯日
◯◯(自分の名前)
「美味しくいただきます」の言い換え表現
「美味しくいただきます」を言い換える場合、「美味しく頂戴いたします」や「ありがたくいただきます」を使用することがおすすめです。この言い換え表現は、目上の方に対して畏まるときにも使用できます。
その他には、既に食べた場合の「美味しくいただきました」や「美味しく頂戴いたしました」などもあります。そのため、「美味しくいただきます」に関連する言葉は状況によって使い分けて、相手に対して失礼のないようにしましょう。
「美味しくいただきます」の英語表現
「美味しくいただきます」という言葉は英語でも表現する方法があるため、その使い方を紹介します。
目上の方や友人にお土産をもらったとき、「Thank you for the souvenir(お土産ありがとうございます)」の後に「I will eat it later(美味しくいただきます)」を付け加えることで、日本語の意味と変わらない伝え方ができます。
海外の友人から贈り物やお土産をもらったときなどぜひ活用してみてください。
「美味しくいただきます」を適切に活用しよう
ここまで「美味しくいただきます」の活用方法を紹介しました。最も大切なことは、相手に感謝を伝えるという気持ちです。プレゼントをしてもらった感謝の気持ちを忘れずに、文字や言葉にしてしっかりと伝えましょう。
贈り物をもらった際には、例文を参考にお礼を伝えるようにしましょう。「美味しくいただきます」を添えて、感謝の気持ちを表してくださいね。