荷物保管サービスを提供する英企業・Stasher社が、世界99カ所の観光地のうち、訪れる価値のある場所と避けるべき場所をランキング化した「the World’s Best & Worst Tourist Attractions(世界のベスト&ワースト観光地)」を発表した。なんと、そのランキングのワースト8位に、人気観光地を思われていた京都の「伏見稲荷大社」がランクインしてしまい、ネットで話題になっている。
本調査は、Googleマップのレビューや現地の宿泊施設の質、最寄りの国際空港からの距離、観光客の安全性、TikTokでの人気度などの指標をもとに、10点満点で評価しランキング化したものだ。
まずは「ベスト」から、世界の観光地として最も評価が高かった場所は、ハンガリーの国会議事堂だ。すべての指標において、高い評価を受けていたという。「ドナウ川を見下ろす大きなネオゴシック様式の建物は、ハンガリー国会議事堂であると同時に、ブダペストで必ず訪れるべき観光地」と、同社は評している。次いでフランスのディズニーランドパリ、アイスランドのブルーラグーンが続いている。
日本からは19位にユニバーサルスタジオジャパン、28位に東京ディズニーシー、34位に東京ディズニーランド、68位に富士山、69位にナガシマスパーランドがランクインしている。
世界の観光地として評価の高いランキング11カ所は以下の通り。
- 1位:国会議事堂、ハンガリー(7.34)
- 2位:ディズニーランドパリ、フランス(7.17)
- 3位:ブルーラグーン、アイスランド(7.15)
- 4位:エスパーニャ広場、スペイン(7.13)
- 5位:アンコール・ワット、カンボジア(7.04)
- 6位:サン・ピエトロ大聖堂、イタリア(7.03)
- 7位:エル アテネオ グランド スプレンディッド、アルゼンチン(6.99)
- 8位:アテナイのアクロポリス、ギリシャ(6.91)
- 9位:ニュージーランド博物館、ニュージーランド(6.90)
- 10位:ミラノ大聖堂、イタリア(6.83)
- 10位:コルコバードのキリスト像、ブラジル(6.83)
続いて「ワースト」だが、世界で最も評価の低かった観光地は、アメリカのハリウッド・ウォーク・オブ・フェーム。この観光地は、エンターテイメント業界で活躍した著名人を讃えるための名誉の星形プレートが埋め込まれた歩道なのだが、観光客のレビューで「汚い」や「治安が悪い」などの評価が多かったようだ。次いで、トルコのグランド・バザール、3位にインドのタージ・マハルが続く結果となっている。
その中で、千本鳥居で有名な日本の京都伏見稲荷大社がワースト8位としてランクインしている。朱色の連続した千本鳥居は幻想的で圧巻の光景だ。テレビや雑誌などで取り上げられる機会も多く、観光客もとにかく多い。Googleマップのレビューによると、「ほぼほぼ写真撮ってる観光客でまともに歩けない」「写真を撮る人が多すぎてラッシュアワー状態でした」「人多すぎ」「伏見稲荷混みすぎ」「混んでて何も見れず」などの声が。どうやら混雑しすぎて、観光どころではないというのが評価の低い一因のようだ。
世界の観光地として評価の低いランキング10カ所は以下の通りだ。
- 1位:ハリウッド・ウォーク・オブ・フェーム、アメリカ(3.42)
- 2位:グランド・バザール、トルコ(3.48)
- 3位:タージ・マハル、インド(3.83)
- 4位:ブッシュ・ガーデンズ、アメリカ(4.52)
- 5位:ロッテワールド、韓国(4.80)
- 6位:ビクトリア・ハーバー、香港(4.89)
- 7位:オーシャンパーク、香港(4.96)
- 8位:伏見稲荷大社、日本(5.04)
- 9位:万里の長城、中国(5.05)
- 10位:エバーランド、韓国(5.17)
ネット上では「何も考えずにインバウンド、インバウンドと京都に迎え入れまくってることの弊害💦💦」「観光地ではありません。日本の宗教施設です」「混みすぎ」「まぁそんだけ人が来たがるってことよな」などの声が寄せられた。