お笑いコンビのハライチがMCを務めるフジテレビのバラエティ番組『ポップハライチ』の第2弾。流行の移り変わりが激しい「ポップカルチャー」を愛する岩井勇気ら“ポプメン”たちが集結し、進行もポップカルチャーに明るい小山内鈴奈アナが務め、小学生時代に読んだ『疾風伝説 特攻の拓』と『I"s 』でマンガ知識が止まっている“ノーカルチャー”澤部佑とともに、ポップカルチャーで面白く遊んでいく番組だ。
きょう10日に放送される第2夜は、「ギャルゲーキャラをプロデュース」。主人公のセリフや行動を選択して、女性キャラとの恋愛成就を目指す「ギャルゲー」だが、今回はオリジナルの学園モノ恋愛系ギャルゲー『ドキドキ・ポップ学園プラス』の女性キャラを、岩井、マヂカルラブリーの野田クリスタル、アルコ&ピースの平子祐希が作り出し、澤部がプレイしていく。
高校2年生の転校生初日としてプレイする澤部は、「ギャルゲー」という言葉に特殊なエロゲーを想像するが、岩井に「『ときメモ(ときめきメモリアル)』とかの(ジャンル)です」と説明されると、すぐに理解。その理由が「澤部ん家で『ときメモ3』を2人でプレイしてた」(岩井)と明かされると、お金を出し合って一緒に楽しんでいた青春の思い出に、スタジオもほっこりだ。
モニターには三者三様の本格的な美少女キャラクターが登場し、会話テキストが表示されるほか、プレイヤーの選択肢画面やシーンの切り替えなど、「ギャルゲー」の世界観を忠実に再現。キャラクターの声は、声優の大橋彩香がその場でアドリブも交えながら演じることから、ゲーム以上にリアルな恋愛体験が楽しめそうだ。
それぞれプロデュースしたのは、野田が「ちょっぴりヲタクなメガネっ子」、岩井が「真面目な生徒会長」、平子が「陽キャなスポーティ女子」。いずれも魅力を感じるキャッチコピーだが、フタを開けるとどれも破天荒なキャラクターで……。
「ちょっぴりヲタクなメガネっ子」(西園寺まよい)は、「拙者」「澤部殿」「~でござる」と想像以上のヲタク度を発揮し、謎の擬音を随所で連呼。劇中内マンガ『オフサイドトラパー・キバ』を軸にした予想外の展開に翻ろうされるが、西園寺まよいにコスプレさせることに成功すると、男性陣から大歓声があがった。
その出来に、プロデュースした野田も「たまんないっす!」と大満足。声を演じた大橋は「初めてこういう役柄をやりました。私も普段はヲタクなので、すごくシンパシーがありました」と役に入り込んだことを明かした。
「真面目な生徒会長」(姫野小路めろめろ)は、いきなり「ツンツン」キャラを発揮し、後に「デレデレ」が待っていることを予感させたが、簡単な会話すら全く噛み合わない展開にスタジオ爆笑。澤部は「モブキャラの村人みたいだ…」「なぜ生徒会長に受かった!?」「こんな腹立つの!? ギャルゲーって」といら立つが、横で見守る野田と平子は「どんどんかわいく見えてきた」「この子大好きになっちゃった」と、一周回ってその魅力にとりつかれていた。
岩井も「めちゃくちゃ良かったです。ギャルゲーに今まで出てきてないキャラを作ろうと思ったので。こんな理解力のないキャラクター出てこないですよね」とご満悦。野田と平子がメロメロになったのも「どんどん自分にしか分かってあげられないというか、独占欲が出てくるんですよ」と、見事狙い通りにいったようだ。
そして、「陽キャなスポーティ女子」(砂袋蹴子/すなぶくろけりこ)は、「押忍!」が口癖な褐色の肌の空手女子。澤部は冒頭から「変なやつ来ちゃった…」と警戒したが、嫌な予感は的中し、恋愛シミュレーションからの急展開に「ギャルゲーですよね!?」と混乱したまま、まさかの結末を迎えた。
平子は「ごめんなさいごめんなさい、本当にめちゃくちゃだなとは自分でも思ってる」と釈明。しかし、そこで挙げた具体的な反省点に、澤部は「そこじゃない、そこじゃない!」とすかさずツッコミを入れ、キャラだけでなく、残念ながらプロデューサーとも最後まで噛み合うことができなかった。
このように、終始混乱させられたプレイヤーの澤部とは対照的に、見守っていた松田里奈(櫻坂46)は「全部が攻略しがいがあるなと思いました」と前向きに受け止めた様子。岩井は「素人が作っためちゃくちゃなゲームほど面白いですね」と、バラエティとしての手応えをつかんでいた。
第2夜は、放送後から同局の動画配信サービス・FODで配信され、放送に入り切らなかったそれぞれのキャラへの最後の告白シーンが公開される。