なぜかやる気が出なくて気分が落ち込む、あるいはイライラと機嫌が悪くなって、自分でもどのようにしたらよいのかが分からなくなる、といった経験は誰でもあるのではないでしょうか。
しかし、自分の機嫌は自分でとるのが大人のマナーです。
今回は、自分の機嫌を自分でとる方法や、この言葉が広まった元ネタを紹介します。
自分の機嫌を自分でとることの重要性
自分の機嫌を自分でとるとは、落ち込んだりストレスを感じたりしたときに、自ら気分を立て直すことです。
自分の機嫌が悪いことを放置したままでいると、不機嫌さやネガティブさのせいで、自分の気分が悪いだけでなく他人へ迷惑をかけてしまいます。また、不機嫌なまま周りに対応することは、自分のコントロールができていないとアピールすることと同じで、徐々に敬遠されてしまいます。
自分も周りも気持ちよく過ごせるように、自分の機嫌を上手にとる方法を知っておきましょう。
「自分の機嫌は自分でとる」のやり方・方法7選
落ち込んだりイライラしたりで機嫌が悪くなったときに、ストレスを解消する気分のリセット方法を知っていれば、気持ちが切り替えられます。
ここで紹介する方法はどれも手軽に試せるものばかりです。気になったものを試してみて、自分に合ったやり方を探してみるとよいでしょう。
十分な睡眠をとる
忙しい日常は睡眠不足で気分に余裕がなくなり、つい機嫌の悪くなってしまうことがあります。そのようなときは、休日は体を休める日と決めて、準備万端でゆっくり眠ってみることがおすすめです。
食事を早めに済ませて、ぬるめのお風呂にゆっくりと浸かり、眠りにつく前は、部屋の明かりを暗めにします。静かな音楽やアロマオイルの香りには、リラックス効果や気分を明るくする効果があるため、試してみることもおすすめです。
スマートフォンを操作していると、ブルーライトの刺激や不要な情報などで交感神経が刺激されてしまうため、眠る前には避けた方がよいでしょう。
ちょっと贅沢な食事をする
食欲があるのなら、ちょっと贅沢な食事をすることもおすすめです。高級なお店での食事でなくても、普段より少しだけ高いメニューを選んでみたり、手間がかかるため作ることをためらっていた料理に挑戦して楽しんでみたりするとよいでしょう。
食事だけでなく甘いものが好きであれば、カロリーを気にせずご褒美スイーツを食べるのもリフレッシュになります。
おいしいものや好きなものを食べると、元気が出て気分も明るくなります。普段よりちょっと贅沢な食事は、日常生活のアクセントとして気分転換にぴったりです。
ゆっくりお風呂に入る
平日は仕事で忙しくて、普段はシャワーだけで済ませ、湯船に入ったとしてもサッとつかるだけの方も多いのではないでしょうか? そのような方には、休日にゆっくりお風呂を楽しむことがおすすめです。
自宅のお風呂でもゆっくり入ればリラックスできます。お気に入りの音楽やアロマを楽しみながら、心も体も温めましょう。 余裕があれば、足を伸ばして温泉やサウナを楽しむこともおすすめです。日帰り温泉やスーパー銭湯などの広い湯船につかれば、心身ともにリラックスできます。
好きなものを鑑賞する
嫌なことが頭から離れないときやモヤモヤした気分のときは、映画やDVD、漫画、音楽など自分の好きなものを鑑賞することがおすすめです。
何かをしながらではなく、対象に集中することがストレス解消のポイントです。ストーリーに集中すれば、いつの間にかイライラしていたことを忘れられます。また、笑いや涙にはネガティブに囚われていた感情がスッキリする効果を期待できます。
映像を見るだけでなく、音楽を楽しむこともおすすめです。 アップテンポの音楽は気分を高揚させ、ゆったりしたテンポの音楽は気分を落ち着かせる効果があると言われています。
おしゃれをしてみる
イライラしたり、落ち込んだりしているときには、おしゃれをしてみることがおすすめです。 思い切って憧れのファッションを手に入れて楽しむだけではなく、手持ちの服でも普段と違う組み合わせにして小物で変化をつければ、まるで違うファッションを楽しむことができます。
他にも、美容院で髪型を変えることや、パックや爪の手入れをすることなどのセルフケアもおすすめです。 おしゃれをすることで気分が明るくなり、セルフケアで自分自身をいたわれば、穏やかな気分で過ごせます。
軽い運動をする
イライラやモヤモヤがおさまらないときには、軽い運動をすることがおすすめです。 ランナーズハイという言葉を耳にしたことがあるでしょうか?ランナーが疲れや痛みではなく、幸福や喜びを感じる精神状態になることです。
ランナーが走っているときには、脳内で幸せホルモンであるセロトニンを始めとするさまざまな神経伝達物質が放出され、ストレスと戦い、幸福感を得られると言われています。
激しいスポーツだけでなく、ジョギングやウォーキング程度の有酸素運動でも効果があります。 イライラやモヤモヤしたときは、思い切って体を動かしてみましょう。
深呼吸する
深呼吸することは、気分転換やリラックスするためにおすすめです。 イラつく気分を自覚したら、感情のコントロールを失う前に深呼吸してみましょう。 怒る感情のピークは6秒で過ぎ去るため、深呼吸して6秒数えれば怒りの感情コントロール、つまりアンガーマネジメントができます。
深呼吸をすれば副交感神経が優位になり、体がリラックス状態になることが分かっています。浅い呼吸のときは交感神経が優位です。深呼吸を10回すれば血圧が20~30も下がり、副交感神経が優位になるおかげで精神が安定しリラックスして過ごせます。
「自分の機嫌は自分でとる」の元ネタ・広まった背景
「自分の機嫌は自分でとる」が広まった背景には、どのようなことがあったのでしょうか? この言葉が広まるきっかけになった3人の方を紹介します。
ANZEN漫才のみやぞんさん
「自分の機嫌は自分でとる」が広まる最初のきっかけと言われている人が、お笑い芸人ANZEN漫才のみやぞんさんです。
2018年4月に放送された番組「世界の果てまでイッテQ! 」(日本テレビ系)で放送された、過酷なロケ最中の発言でした。 6,000段もある階段を上っている際に「幸せだな。もっと登りたいな。まだまだ登れる幸せ。自分の機嫌は自分でとって、人にとってもらおうとしない! 」と自分を励まし、階段を登り切りました。
辛く過酷な状況でもヤケになったり八つ当たりしたりせず、ポジティブに乗り切ったみやぞんさんの言葉が、大勢の共感を集めて広まりました。
アンミカさん
「自分の機嫌は自分でとる」は、2021年3月に発売された「ポジティブ日めくりカレンダー 毎日アン ミカ」にも載っています。
モデルやタレントとして活躍するアンミカさんが、これまでの人生で大切にしてきた言葉が31個も掲載されているこちらのカレンダーには、ポジティブになれる言葉が満載です。
ひろゆきさん
ひろゆきさんこと実業家の西村博之さんは、みやぞんさんが話した「自分の機嫌は自分でとる」を「とてもいい表現だと思います。」と高評価しています。
みやぞんさんの言葉を気に入ったひろゆきさんが、インタビューや動画で使用したことがきっかけとなり、みやぞんさんの言葉がさらに注目を集めるようになりました。
ひろゆきさんは、たとえ家族でも他人の機嫌をとることは難しいため、「自分を変えた方が楽」と語っています。 そして、「自分の機嫌を自分でとる」ことは、機嫌が悪くなったときに他人へ解決を求めずに済むため、そのようにして自分の人生をコントロールできた方がよいとしています。
自分の機嫌は自分でとってポジティブに!
自分の機嫌を自分でとれれば、イライラしたりクヨクヨ悩んだりする時間がなくなり、心穏やかに笑顔で過ごす時間が増えます。
笑顔の時間が増えれば、自分自身も周りも幸せな気持ちになり、好循環が生まれます。 自分の機嫌は自分でとって、ポジティブに毎日を過ごしましょう!