日本テレビ系ドキュメンタリー番組『NNNドキュメント’23』(毎週日曜24:55~)では、日本最高齢のチアリーダー・滝野文恵さんに約2年にわたって密着した『私は…91歳のチアリーダー ~滝野文恵という生き方~』を、きょう9日に放送する。

  • 日本最高齢のチアリーダー・滝野文恵さん

滝野さんは、平均年齢70歳のチアチーム「ジャパンポンポン」を立ち上げ、27年間中心で踊ってきた。「年齢なんて関係ない」とチャレンジしてきた滝野さんだが、新型コロナの影響で舞台に立てない3年間で「以前できたことができない」と年齢の“限界”を実感。22年11月のショーを最後の大舞台と決めたが、様々な問題が起こる…。

「自分らしく生きたい」と家を飛び出し、「より良い年の重ね方」を学ぶため53歳でアメリカの大学院に留学した滝野さん。その縁で出会ったのが、シニアのチアチームだった。「いくつになってもできないことはない」と気づかされた滝野さんは、一念発起して日本でチームを立ち上げ、挑戦を続けた。 限界を定めず、常に挑戦し続ける姿は、多くの雑誌やテレビに取り上げられ、人々を勇気づけてきた。

滝野さんのチームが一番大切にしてきた舞台が、5年ごとに開催する「チャリティーショー」。2020年に開催予定だったが、新型コロナの影響で開催延期となるうちに、滝野さんは90歳を迎え、「以前はできたことができなくなってきている」と“限界”を実感。こうした中、22年11月に「チャリティーショー」が行われることになり、滝野さんの焦りをよそに練習が急ピッチで進んでいく。

「チャリティーショー」への出演はこれが最後と決めていた滝野さんだが、念願の“ラストステージ”を前に、今までになくつらそうな様子を見せるようになっていた。さらに、新たな別の問題も…。

肉体の衰えに加えて、滝野さんが苦しんでいたのは、指揮する力の低下。新しい試みに対して抵抗もあることに、「シニアのチームだからしょうがないけど…」とこぼす。一方で、滝野さんを支える新しい力もある。21年12月に、3年ぶりにチームに入った新人たちで、年齢は55歳から66歳までの6人だ。

“カリスマ”の衰えにより、不協和音が響き始め、だんだんと一枚岩ではなくなっていくチーム。さらに本番直前、予期せぬ事態が滝野さんを襲う。滝野さんは、「年齢の限界」にどう向き合い、チームをどう束ねて“ラストステージ”を迎えるのか。そして“ラストステージ”を経た滝野さんの選択は…。女優の土屋太鳳がナレーションを担当する。