期間を定めて課金するサブスクリプション型、通称「サブスク」のアプリが増えています。機能というよりサービスを提供するアプリの場合、妥当な課金方式といえますが、気になるのは「値上げ」。やむを得ない事情があるにせよ、どういう流れで進むのか気になりますよね。

2023年4月現在におけるApp Storeの規約では、料金値上げの通知を受けたユーザは原則として値上げ後の料金でサブスクリプション契約が継続されます。以前のルールでは、値上げ通知を受けてから手続きしないと自動的に契約解除となっていましたが、2022年5月以降承諾不要で継続に変更されています。

つまり、サブスク契約は積極的に解約手続きを行わないかぎり新料金(値上げ後の料金)が適用されるということになりますが、例外も設けられています。

そのひとつは、過去12カ月以内に値上げをしているとき(値上げは1年1回まで)。もうひとつは、新料金が旧料金の50%以上に値上げされているとき。そしてもうひとつは、値上げ幅が年契約の場合1年あたり50米ドル・月契約の場合5米ドルを超えるときです(米ドル以外の通貨はその時点の為替レートを適用)。これらの例外に触れる場合、ユーザが承諾しないかぎり次の請求期間で自動更新されることはありません。

なお、サブスクリプション契約が値上げされる場合、事前にメールやプッシュ通知、アプリ内のメッセージ機能で告知されます。気がついたら当初の水準をはるかに上回る額で契約更新を繰り返していた、などという事態は考えにくいので、過剰に心配する必要はありませんよ。

  • アプリのサブスク料金が値上げされたときの流れは?