ONGAESHIプロジェクトチームは4月7日、「リスキング予備軍の実態調査」の結果を発表した。調査は2022年12月19日~21日の期間、20~30代の社会人のうちデジタルのリスキリングに必要性を感じているが、現在は取り組んでいない360人を対象に行われたもの。
デジタル関連のリスキリングのために実際に払える費用はいくらか聞くと、全体の82%が「5万円未満」と回答。さらに年収400万円未満・以上で比べると、年収400万円未満の85%、年収400万円以上の79%が、「5万円未満」と答えた。
お金が理由でデジタル関係のリスキリングを諦めたことがあるかとの問いには、44%が「ある」と回答。年収別にみると、年収400万円未満は51%、年収400万円以上は36%と、経済格差により「リスキリング格差」が広がっていることがわかった。
自分の市場価値を高めるために学習したいことがあるか尋ねると、「明確にある」「なんとなくある」の合計は84%に上った。一方、学習する自信はあるかとの質問に、「ある」と答えた人は半数未満の49%にとどまった。
リスキリングを中断した理由については、1位「1人で勉強し続けるのがつらかった」(45%)、2位「成長を実感できなかった」(34%)、3位「お金が足りなくなった」(24%)との結果に。同調査では「金銭的なサポートも含め、リスキリングを完走するためのサポートが必要であることが示唆された」と指摘している。