オーストラリの培養肉企業・Vow社は、マンモスのDNA情報を利用した培養肉を使い製作された巨大ミートボールを発表した。持続可能な食糧生産や環境保護に向けた大きな一歩なんだとか。ネットでは「すでにSFの世界」「凄いインパクト」などと注目が集まっている。

  • 絶滅マンモスのDNA培養「肉」完成、巨大なミートボールに - ネット「ギャートルズ?」「凄いインパクト」

    マンモスのDNA情報を利用した培養肉から巨大ミートボールが完成。ギャートルズみたいなマンガ肉ではないのか……

今回の発表は、地球に優しい食生活を実現するために、従来の畜産に代わる培養肉の可能性を示すことを目的としたプロジェクト「MammothMeatball」によるもの。

この巨大ミートボールは、まず肉の色や味に重要な役割を果たすとされるタンパク質・ミオグロビンを特定することから始まったという。公開されているデータベースを使い、マンモスのミオグロビンの遺伝子配列を特定。そこに、マンモスの近縁種であるアフリカゾウのDNA情報を追加し、隙間を埋めたそう。それを羊の細胞に入れ、200億個以上の細胞を培養し肉を完成させたとのこと。同社によると、この巨大ミートボールの作成には2週間ほどかかったのだとか。

味が気になるところだが、今回の肉には、何千年も世の中に存在していなかったタンパク質が含まれており、人間の免疫系がどう反応するか検討がつかないため、安全を考慮してまだ味わっていないとのこと。ちなみに香りは「ワニ肉」のようだという。

同社は「培養肉は、料理のイノベーションの限界を押し広げ、まったく新しい食体験を生み出すことができます。この技術は、単に既存の製品を複製するのではなく、真にユニークで優れたものを作り出す機会を与えてくれます。食に対する考え方に革命をもたらす培養肉の可能性を利用しないのは、チャンスを逃すことになります」とコメントしている。

ネット上では「すげ~なこれ。すでにSFの世界だ」「なんか、、、凄いインパクト」「で、マンモスは美味しいのか?」「マンモス肉ならボールじゃなくてギャートルズみたいに骨付き肉か輪切り肉であろう。それがこの世の成り立ちと言うものだ😇」などの声が寄せられた。