日本ロレアルは4月5日、パリに本社を構えるロレアルグループがナチュラ・アンド・コーとの契約に署名し、オーストラリア発のラグジュアリービューティーブランドであるイソップを買収する事を発表した。
イソップは、スキンケア、ヘアケア、ボディケア製品において、植物由来の成分やサステナビリティを重視したヴィーガンの製品、ユニークな顧客サービスを提供している。
現在は、アメリカ、ヨーロッパ、オーストラリア、ニュージーランド、アジアを中心に約400店舗を展開しており、2022年には中国に進出した。
このほど提案された取引額は、25.25億ドルの企業価値とのこと。
ロレアルグループの最高経営責任者であるニコラ・イエロニムス氏は、「イソップは、現代のあらゆるトレンドに訴求し、ロレアルは、特に中国とトラベルリテールでの巨大な成長ポテンシャルを解き放つことに貢献できると考えている」と述べているという。
ロレアル リュクス事業本部 プレジデント シリル・シャピュイ氏は、「私たちは、イソップのCEOであるマイケル・オキーフと経験豊富で情熱的なチームを歓迎し、ブランドの驚異的なポテンシャルを今後も拡大させ、その個性と価値を引き続き培うことで共に成長を続けることを楽しみにしている」とのこと。
ナチュラ・アンド・コーの最高経営責任者であるファビオ・バルボサ氏は、「今回の売却で財務構造が強化され、負債比率が改善されたことで、ナチュラ・アンド・コーは厳格な財務規律を行使し、戦略的優先事項、特にラテンアメリカへの投資計画に焦点を絞ることができるようになるほか、ザボディショップ事業の改善を続け、エイボン インターナショナルのグローバル展開にも新たなフォーカスをもって取り組むことができる」とコメントしている。