日本各地のまだまだ知られていない美や伝統など、古くから続く「美しい日本」を再発見していくBS-TBSの紀行番組『美しい日本に出会う旅』(毎週水曜21:00~21:54)。5月10日・17日は、瀬戸康史が故郷・福岡県嘉麻市を案内する特別編を2週連続で放送する。
井上芳雄、瀬戸康史、松下洸平が「旅の案内人」として、週替わりでナレーションを務めている同番組。普段は旅人が登場しないこちらの番組だが、年に数回、井上、瀬戸、松下がそれぞれ旅に出る「特別編」や、井上・瀬戸・松下と親交のあるゲストが旅をする企画を放送している。
このたび5月10日・17日に2週連続で放送が決まったのは、瀬戸康史が自らの故郷・福岡県嘉麻市を友人に案内する二人旅の企画。瀬戸が実際に旅に出る特別編はこれまでに、北信州(2017年10月)、金沢・能登(2018年10月)、愛知(2020年2月)、そして井上芳雄・高橋一生・瀬戸での信州3人旅(2021年10月)が放送されたが、コロナの影響もあり、瀬戸の旅は2021年10月放送以来となる。
そんな旅のお相手に瀬戸が希望したのが、俳優の山内圭哉。2人は2015年のドラマ『あさが来た』での初共演以来、その後もドラマ『HOPE~期待ゼロの新入社員~』や舞台『世界は笑う』など舞台やドラマで多数共演している旧知の間柄。今回は瀬戸からのリクエストで山内との旅が実現した。
福岡県嘉麻市は、福岡県のほぼ中央、筑豊地方の南部に位置する市。戦国時代には豊臣秀吉が訪れ、黒田家の武士たちが城を構えた歴史ある土地。面積の7割以上が森林と耕作地からなり、おいしいお米とお酒、果物が名産の自然豊かな街だ。瀬戸は上京した17歳までを嘉麻市で過ごし、2016年には嘉麻市民特別表彰・嘉麻市名誉市民を授賞。嘉麻市の広報冊子への出演や、母校の中学校の卒業式にサプライズ登場するなど、継続的に市民と交流を深めてきた。そして2023年2月にワタナベエンターテインメントが瀬戸をプロジェクトリーダーとして、嘉麻市との地方創生プロジェクト「SETO×KAMAプロジェクト」を始動。第1弾として瀬戸が嘉麻市への想いを込めてオリジナルキャラクター「カマシカちゃん」を誕生させた。嘉麻市の魅力的なスポットを巡るPR動画を公開し、瀬戸とカマシカちゃんの共演も実現した。
瀬戸康史・山内圭哉の二人旅では様々な場所を巡るのだが、「白木牧場」では、ご家族が愛情いっぱいに育てている牧場を見学して牛乳を試飲。100%廃ビンを材料にしたガラス作品を作る「吹きガラス工房 琥珀」では、吹きガラスの制作を体験。ランチは、桜の絶景が望める嘉穂アルプスの一つ「馬見山」の中にあるキャンプ場で。旧・本町市場を改装したレトロな雰囲気の「トンチャン横丁」では絶品「赤崎牛」を味わう。
番組スタッフと瀬戸の事前打ち合わせにより、山内には「瀬戸の故郷である嘉麻市を旅する」ということ以外、旅程を何も知らせないでロケに参加してもらう「サプライズ旅」を決行。山内のリアクションは果たしてどうだったのか…?
また、2週連続企画のなかでは、瀬戸が嘉麻市や福岡市などのスポットをひとりで巡る「ひとり寄り道コーナー」も放送。江戸時代から168年続く嘉麻市の老舗呉服屋「久賀屋」では単衣の浴衣姿を披露。嘉麻市の養蜂場「辻養蜂場」では絶品のハチミツを試食。福岡市では、博多祇園山笠が奉納される神社「櫛田神社」を参拝し、「博多町家ふるさと館」では博多の暮らしや伝統工芸について見学。伝統工芸品「博多曲物(まげもの)」の老舗「玉樹」で絵付け体験に挑戦した。
■瀬戸康史
僕から提案させて頂いた故郷・嘉麻市を巡る旅が実現しました。ひとりで巡るよりも2人旅の方が楽しいし盛り上がると思いましたし、やはり地元を知って欲しい気持ちが強かったので、山内圭哉さんにご出演をお願いしました。山内圭哉さんとは共演回数が多いのもありますが、接しやすいというか、感覚的にとても合うというか、一緒にいて自分がナチュラルでいられる方です。オンエアを見て頂ければわかると思うのですが、圭哉さんはめちゃくちゃ面白い人なので、そこを存分に楽しんで頂きたいです。
そして、今回の旅では、嘉麻市の着物や博多の伝統工芸など古くからの伝統に触れる一方、嘉麻市の牧場の牛乳や養蜂場のはちみつなど、今後嘉麻市の代表となるような、のちに伝統と言われることになるようなものに触れることができて、とても刺激になりました。これから嘉麻市をPRしていくうえでのヒントをたくさんもらえた旅になりました。
これからも地元の皆さんとふれあって、嘉麻市を盛り上げて行きたいと思います。嘉麻市立織田廣喜美術館に子どもたちの作品が飾ってありましたが、すごい才能を感じました。才能、豊かな発想をどんどん発信していくきっかけを自分がつくり、子どもたちがどんどん豊かになって、嘉麻市が活気づいていけばいいなと考えています。
■山内圭哉
出演のオファーを頂いた時は、それはもう嬉しかったです。甥っ子から、親戚のおっさんに「一緒に行きたいけど…」と言われたくらいの愛おしさというか、嬉しさでした。旅の詳細を知らされなかったことは、僕は楽しみでしかなかったですよ。ただ、「バンジージャンプしかなかったらどうしよう…」とかの危惧はあって心の準備はしておこうと思いました(笑)
もともと旅は好きですし、過去に旅番組も出演したことはありますが、だいたいひとり旅が多かったので、瀬戸くんという後輩と旅するのは新鮮でした。僕らの仕事は、舞台とかをやると一緒にいる時間が長いので、親密にはなるんですけれど、とはいえ、その方の生まれ故郷に一緒に行くということはなかなかないんですよね。
嘉麻市は観光地じゃないぶん、人の生活を感じられる場所があり、自分のパーソナリティで出会ってくれる人が多くて、そして皆さんが僕らを受け入れてくれて、とても楽しかったです。
住んでる皆さんは自分たちのデフォルトだから気づいていないけれど、めちゃめちゃ面白いところがいっぱいあるよ、というのはぜひ知って欲しいなと思います。
瀬戸くんとは50代と30代と世代が違うんですが、何かのアンテナで触れあっているというか、同じことを面白がれるんですよね。視聴者の皆さんには、「僕と瀬戸くんが行く」こと自体をぜひ楽しんで見て欲しいなと思います。なんていうかな…「一回試しで見てみ!」です。
■プロデューサー(BS-TBS 高安恵司)
上記のお二人のコメントでもわかるように、見ていて「オレたち、気が合っているでしょ」的なオーラが終始ほとばしるロケでした。そんな、仲睦まじい(!?)二人の様子と嘉麻市の知られざる魅力をぜひお楽しみください!
(C)BS-TBS