パイロットコーポレーションは4月4日、「文字を書くことに関する調査」の結果を発表した。同調査は2月、Z世代(19~25歳の大学生・社会人)200名を対象にインターネットで実施した。

  • 自分の字や手書きすることが好きですか?

自分の字や手書きすることが好きか尋ねたところ、45.0%が「嫌い」「どちらかというと嫌い」と答えた。自分の字が嫌いと回答した人にその理由を聞くと、1位は「字が汚い・癖があるから」(71.1%)、2位は「理想通り書けないから」(54.4%)、3位は「人に指摘されたことがあるから」(12.2%)だった。

  • 自分の字が嫌いと回答した理由

手書きする頻度と自分の字が好きかどうかの関係を調べると、「週に4~5回以上」手書きする人の34.5%が自分の字を嫌いと回答しているが、「2週間に1回以下」しか手書きをしない人では67.5%が自分の字を嫌いと答えている。文字を手書きすることが少ない人ほど、自分の字を嫌いになる傾向があることがわかった。

手書きの文字で書かれたものでのやり取りや受け取った側に、手書き文字を受け取った時の相手の印象の変化を聞くと、94.8%が「相手の印象が悪くなったことはない」と答えていることがわかった。半数以上は「良い印象になった」(50.9%)と答えており、手書き文字を受け取っても印象が悪くなることは少ないことが明らかに。

  • 手書きの文字で書かれたものでのやり取りや受け取ったとき、相手の印象に変化はある?

文字を手書きすることのメリットとしては、文字をあまり手書きで書かない人(週3回未満の人)でも、「記憶に残りやすい」(43.3%)、「思考の整理がしやすい」(36.6%)、「感情が伝わりやすい」(20.7%)などをあげる人が多かった。

  • デジタル時代でも手書きのメリットは感じている

文字をあまり手書きで書かない人に、手書きの文字で書かれたものを受け取った時、嬉しい気持ちになるか聞いたところ、76.7%が「嬉しい気持ちになる」「やや嬉しい気持ちになる」と答えた。

嬉しい気持ちになる理由としては、「感情が伝わってくるから」(54.3%)が最も多く、「温かみを感じるから」(47.3%)、「時間と手間をかけて書いてくれたと思うから」(46.0%)と続いた。

  • 手書きの文字を受け取ると、嬉しくなる理由