石の中を小さな魚が泳いでる…? 不思議で美しいガラスアート作品がTwitterで注目を集めています。
ガラス作家の増永元(@masunaga_gen)さんが、"中に魚が棲む"という不思議な石「魚石」がもし本当に実在したら……というテーマで表現しました。
コロコロのお豆のような形をした石の中を、赤い小さな魚が2匹泳いでいます。内部には藻も生えていて、リアルなのにファンタジックな美しさを感じられます。
過去にも注目を集めたこの「魚石」を、増永さんが「#これでフォロワーさん増えました」のハッシュタグと紹介すると再び話題に。投稿には、「素晴らしい」「何これトキメク」「美しい」と多くの反響が寄せられています。
編集部では、増永さんを取材しました。
作品を見た友人が…
――石の中に別の世界があるようでとても驚きました。どのように作られた作品なのでしょうか?
バーナーワークという技法を用いて、炎の上でガラス棒を融かして形を整えていきます。詳しい制作方法は独自開発の“秘技”なのでお伝えできないのですが、表面の石や内部の魚、砂粒も全てガラスで作っています。
――魚石を作ろうと思ったきっかけは?
ガラス作家になりたての2009年頃、金魚の入ったトンボ玉を作ったのですが、その作品を見た友人が「まさに魚石!」と言ったのがきっかけです。魚石のお話に興味を持ち、ガラスで再現しました。それから現在まで魚石シリーズとしていろいろな魚石作品を作り続けています。
――本作品を作る上でこだわった点や苦労したポイントは?
石の質感やゆがんだ形、小さなサイズ感などにこだわって制作しました。小さな石の中の魚が窮屈にならないよう、さらに小さな魚をゆったりと泳がせるのにかなり苦労しましたが、細部まで崩れずにうまく表現できて満足しています。
――「ガラスアート」の魅力を教えてください
ガラス素材の特性から光を意識した作品が多く、ライティングによって印象が大きく変化するのが大きな魅力です。他にも驚くほど多様で緻密な表現が可能なこと、作品の色や形が長期間劣化せずにずっと先まで鑑賞できることなど、その魅力はあげればきりがありません。ものすごく奥深い世界ですので興味を持ってもらえたら嬉しいです。
増永さんは他にもたくさんの作品をTwitterやWebサイトで公開しています。気になった人は、その美しさに触れてみるといいかもしれませんよ。
#これでフォロワーさん増えました
— 増永元 Glass Artist (@masunaga_gen) March 30, 2023
これかな
ちっちゃい「魚石」 pic.twitter.com/6WNNPhZqqI