すみだ水族館(東京都墨田区)に3月25日、マゼランペンギンの赤ちゃんが誕生した。赤ちゃんの誕生は、2012年5月の開業から11年連続となる。
誕生したマゼランペンギンの赤ちゃんは、同館の「ゆず(オス)」「ラムネ(メス)」夫婦初めての子ども。
同館では、2月11日に「ラムネ(メス)」が産卵。産卵から49日目の3月22日に内側から卵殻を割る嘴打ち(はしうち)が確認され、3月25日に無事に孵化し、2023年初の赤ちゃんが誕生した。現在は、バックヤードで飼育スタッフが健康管理をしながら、たくさん食べて元気に成長しており、体重は104gまで増えた(3月28日時点)。
赤ちゃんの名前は「ぽんず」に決定。"ぽんっ"という明るい音が、元気な赤ちゃんにぴったりなことから命名した。オランダ語の「ポンス」が語源となった「ポン酢」は、"ゆず"などの柑橘果汁を用いたものであり、お父さんの名前の"ゆず"とのつながっている。かつて「ポン酢」が海外と日本をつないだように、多くの人との架け橋になるようにという願いも込められている。
両親の「ゆず」と「ラムネ」は、朝から寝るまでずっと一緒にいて、お互いが同じ熱量で愛し合う夫婦だという。そんな2羽から生まれた「ぽんず」は、卵の時から鳴き方に特徴があり、くちばしが太く、足が大きく生まれた。飼育スタッフは、大物になりそうだと予感しているとのこと。
今後、赤ちゃんはバックヤードを中心に生活し、6月以降に大人のペンギンが過ごすプールにデビューする予定。同館の公式Twitterでは、プールデビューまでの道のりやゴハンを食べる様子を随時配信する予定だという。