メディウェルは3月29日、「診療科同士の連携」に関するアンケート調査の結果を発表した。調査は2月21日〜3月1日、医師1,915人を対象に行われたもの。
まず、医師が他科の医師と連携する頻度について聞いたところ、「頻繁にある」が41%で最も多く、「ときどきある」が40%で次いだ。
頻度を診療科別で見てみると、多くの診療科では連携の機会が多いが、美容や健診などでは「ほとんどない」の回答が多く見られている。
主たる勤務先別で見ると、大学病院では「頻繁にある」が60%と最も多くなっており、大学以外の病院で次いで49%と多くなっている。一方で、クリニックでは勤務医・開業医ともに「ほとんどない」が3割程度を占めている。
連携する他科で最も多い診療科については、「一般内科」が最多となっており、次いで循環器内科、消化器内科の内科系科目が続く。外科系では整形外科が最も多く、次いで消化器外科が多い状況となっている。
各科別での連携先としては、消化器外科、呼吸器外科はそれぞれ対応する内科、眼科では内分泌・糖尿病・代謝内科、精神科では一般内科といったように、診療科別に連携の頻度の高さの傾向が分かれている。
他科との診療科間の連携についてうまく取れているかどうか聞いてみると、39%が「うまく連携が取れている」、52%が「どちらかといえば連携が取れている」と回答。合わせて91%が診療科間の連携については取れていると答えている。
また、診療科間の連携で課題に感じる事について自由回答で尋ねたところ、「態度が横柄だったり、検査依頼文が適当だったりする医師が一定数いること」「診療科間でその解釈が異なるため治療方針が一致しない」などのコメントが寄せられた。
また、他科医師と連携していく上で重要な事については、「日頃からコミュニケーションをとっておく」「他科に対して敬意を持って接すること」「餅は餅屋に任せる、という謙虚な姿勢」などの声が挙がっている。