ディスコは3月31日、「キャリアプラン・ライフプランに関する調査」の結果を発表した。同調査は2月20日~3月7日、大学卒業後の就職先が決定している914人を対象に、インターネットで実施した。
入社する企業での勤務予定期間を尋ねたところ、男女とも「定年まで働きたい」が最も多く、約4割を占めている。約2割が「5年くらい」と答えた。男女による大きな違いは見られず、新卒入社した企業で一定の経験を積みたいと考える人が多いことがわかった。
女子をコース別に見ると、総合職以外(エリア総合職・一般職)では「定年まで」が44.4%で、総合職(39.9%)に比べ安定志向の人が多かった。一方で、「5年くらい」までが4割以上で(計42.2%)、定年まで勤めたい層と、早いタイミングでの退社を視野に入れている層とで二分している。
希望する世帯スタイルは男女ともに「二人とも働く(共働き世帯)」が最も多く、それぞれ7割強を占めた。「夫が働き、妻は家庭にいる(専業主婦世帯)」を希望するのは、男子14.6%、女子7.0%だった。家庭を持ちたいと回答した人に、何歳くらいで結婚したいと思っているかを重ねて尋ねると、男子は平均29.1歳、女子は27.9歳だった。
将来子どもを持つことへの考えを聞くと、男子の58.8%、女子の51.1%が「子どもを持ちたい」と回答した。女子の96.9%は、子どもができた場合に、自身が「育休を取得したい」「どちらかといえば取得したい」と答えている。男子の93.4%も自身が「取得したい」「どちらかといえば取得したい」と答えた。
一方、配偶者に「取得してほしい」と回答したのは男子で70.1%、女子で61.3%となり、多くの学生が、夫婦が協力して子育てすることを理想と考え、男女関係なく育児休業を取得できる環境を求める学生が多いことがわかった。
就職活動で企業研究をする際に、意識したり調べたりしたことを尋ねた。男女とも「残業や休日出勤の実態」が最も多く、それぞれ7割を超えている(男子:71.8%、女子:76.4%)。次いで「多様な働き方の制度(在宅勤務、フレックスなど)」が5割台、「転勤の実態」が4割台で続いた。上位3位までは男女で同順位であり、ともに入社後の働き方への関心が高い。
男女差が大きい項目は「女性の育児休業の取得率」「社員の男女比率」「女性管理職比率」だった。また、女子の方が男子に比べ全体的にポイントが高く、より多くの項目を意識し、企業研究の際に調べていたことがわかった。