ライボの調査機関「Job総研」は4月3日、「2023年 ハラスメントの境界線調査」の結果を発表した。調査期間は3月1日~7日、調査対象は1年以内~10年以上勤務している社会人、有効回答は354人。

  • ハラスメントだと思う境界線の認識

ハラスメントの境界線を正しく認識しているか尋ねると、「認識しているつもりだが正しいかは曖昧」が最も多く53.1%。以降、「正しく認識している」が28.0%、「何となく認識している」が17.2%、「全く把握していない」が1.7%と続き、正しく認識している人は3割未満にとどまった。

年代別にみると、「正しく認識している」が一番多かったのは30代で29.4%。一方、「正しいかは曖昧」は50代が59.5%で最多となった。

ハラスメントと判断する境界線に対する意識を聞くと、計61.6%が「敏感になっている派(とても、どちらかといえば含む)」との結果に。「敏感になっている派」を男女別にみると、男性65.1%、女性54.8%と、男性の方が多いことがわかった。

  • ハラスメントと判断する境界線の意識

「敏感になっている派」を年代別にみた場合、50代が67.6%でトップ。役職別では、「課長クラス」が76.1%で最も多かった。

  • ハラスメントと判断する境界線の意識。左から、年代別、役職別

ハラスメントに対する意識は職場でのコミュニケーションにどの程度影響しているか調べると、「影響する(とても、どちらかといえば含む)」との回答は88.9%。また仕事上のコミュニケーションでハラスメントに「神経を使う(とても、どちらかといえば含む)」と答えた割合は78.0%に上った。

  • 左から、ハラスメントの意識は職場でのコミュニケーションに影響するか。職場でのコミュニケーションでハラスメントへの意識