KADOKAWAは、4月3日に『Z世代のネオホームレス 自らの意思で家に帰らない子どもたち』を発行した。本書は、チャンネル登録者数10万人を超えるYouTube「アットホームチャンネル」を運営する青柳貴哉氏の初著書。同チャンネルで延べ100人以上を取材してきた著者による、Z世代の“ネオホームレス”の実態に迫るノンフィクションとなっている。
ホームレスと聞いて、「貧困」「路上生活」などを想像する人は多いのではないだろうか。しかし近年、10~20代といったZ世代のホームレスが増えている。実家が裕福であったり、未成年ながらサラリーマンの平均以上の収入を稼いだりする者。決して路上には根を下ろさず、ホテルやマンガ喫茶で生活をする者など、彼らは従来のイメージとは一線を画している。
もはや貧困だけが理由ではない、まさに新時代の“ネオホームレス”と呼べるのではないだろうか。ではなぜ彼らはホームレス(=家に帰らない)という生活を選んだのか。パパ活、毒親、推し、トー横界隈など、その背景には、近年度々取り沙汰される社会問題が切り離せない。
本書では、YouTubeで反響の大きかった者含めて、4名のZ世代ネオホームレスに密着取材。動画では載せきれなかったエピソードのほか、追加インタビューや著者が交流する中でわかったことなど。彼らの生き方を通して、先の問題に警鐘を鳴らすルポタージュとなっている。
カバーモデルには、現在人気アイドル「femme fatale」メンバーであり、親のネグレクトにより家出を繰り返し、JKビジネスや窃盗などで少年院で過ごした過去を持つ戦慄かなの氏を起用。
青柳貴哉 著『Z世代のネオホームレス 自らの意思で家に帰らない子どもたち』(1,650円)は4月3日に発売。