エンタテインメント業界に特化し、市場調査やマーケティングを行う企業・GEM Partnersは、「観たい映画であっても映画館での鑑賞をためらう上映時間の長さ」の分析結果を発表した。それによると、約7割の人は、「長い映画」の鑑賞をためらうようだ。長い映画になると、やっぱりトイレ休憩は欲しいところか。
本調査は、映画鑑賞者の属性や行動心理に迫るオンライン分析ツール「GEM映画白書ダッシュボード」の最新データを用いて行なったもの。2018年から上映時間140分以上の比較的長い時間の映画が増加傾向にあることを受け、今年1月、過去1年間に映画館で映画を観た15歳から69歳の4,622人を対象に、「映画館で観たい映画があった時、その映画の上映時間の長さによって、映画館での鑑賞をためらうか」に関する調査を実施した。
結果は、「観たい映画の上映時間の長さによって映画館での鑑賞をためらうことがあるか」という質問に対して、対象者の74%が「鑑賞をためらう」と回答したという。
続けて、どの程度の長さから鑑賞をためらうかを調査。上映時間が120分以上の場合、ためらう人の割合は21%。そこから140分以上、160分以上と上映時間が20分増加するごとに約10%増加している。180分以上になると、ためらう人の割合は20%近く増加し、63%と約6割の人がためらうことが判明した。
さらに年間鑑賞本数別にみると、「1-2本」のライト層は36%。「3本以上」が28%前後で8%ほど高くなっている。ライト層ほど、上映時間に敏感なことが伺える。この結果から、「140分以上の映画の場合、ためらいを感じても観に行きたくなる動機付けを、特にライト層に対して行っていく必要がある」と、同社は考察している。
このほか調査では、映画鑑賞者の「映画鑑賞に何を求める人か」を分析し、鑑賞をためらう気持ちを緩和する打ち手の可能性を同社が考察しているので、興味があれば、チェックしておいてほしい。
ネット上では「2時間超える映画は、間に1度CMという名のトイレ休憩挟んで欲しいっす🤔」「どうしても見たい場合は水分取らずに臨むw」「トイレが不安。年なので。」という声がある一方で、「逆に短いとシーンをカットされたり内容薄くなるから長い方が好き」「長ければ長いほどお得だと思ってた」と長い方が良いという意見も寄せられた。ほか「 180分観ても何も残らない映画もあるし、90分でも鮮明に覚えている映画もある。」「自分の見たい作品ならいくらでも見れる」など様々な意見が寄せられた。