やまやコミュニケーションズは4月15日、福岡県糟屋郡篠栗町(ささぐりまち)の「篠栗北地区産業団地(新名称IRUGASAS)」にて福岡市東区松島の本社および同地区の全4つの工場を移転する。
同社では10年ほど前より設備の老朽化に伴う工場の建て替えおよび海外・国内工場の生産拠点の集約・効率化を検討してきたという。
今回、福岡市東区の本社を移転するとともに、東区松島の4工場(贈答用・土産用明太子・焼き明太子・業務用バラコ製品、うまだし)の集約を決定した。この集約により、生産や輸送の効率化となり、より高品質な製品の提供が可能となる。
新工場では、日本IBMと開発したAI(人工知能)を活用した明太子原料(塩たらこ)の自動選別システムをはじめ、自動計量器・充填機、自動包装ラインのほか、ロボットパレタイザーの導入などオートメーション化を図るとのこと。
また、敷地内にバイオガス発電設備を設置。産業廃棄物を有効活用する設備で、SDGsに対応した取り組みを強化する。
工場では、製品の製造のほか、「地域住民・観光客・従業員が交流できる場」をコンセプトに工場見学・フードコート・マーケット・明太子の漬け込み体験ができる場を提供。篠栗町と連携しながら、観光客の受け入れ・地域活性化も目指すとのこと。一般公開は7月中旬を予定している。
工場やフードコート、マーケットに併設される新本社オフィスでは、従業員のコミュニケーションを重視し、ワンフロアオフィス・フリーアドレス制を採用する。「フレキシビリティ・コミュニケーション・健康」をキーワードに、従業員のワークライフサポートや健康経営の取り組みの一環としてフィットネスエリアを設ける。