日本将棋連盟は2023年4月3日、『将棋世界2023年5月号』(発行=日本将棋連盟、販売=マイナビ出版)を発売した。第48期棋王戦コナミグループ杯で渡辺明棋王を破って最年少六冠となった藤井聡太竜王。5月号はその藤井竜王の活躍が満載!世紀の一戦と称された第72期ALSOK杯王将戦での羽生善治九段との激闘は深浦康市九段の解説でお届けする。

年度末を飾る第72回NHK杯テレビ将棋トーナメント、第16回朝日杯将棋オープン戦でも藤井竜王が優勝。藤井竜王はすでに優勝を決めていた銀河戦、JT杯とあわせて一般棋戦制覇を成し遂げ、年度内10冠を達成した。 さらにA級順位戦でもプレーオフを制し、名人挑戦を決めている。

俊英棋士インタビューではその藤井竜王と同年の高田明浩四段が登場。棋譜並べといった昔からの勉強法を取り入れるなど、効率重視の現代の若手棋士の中では少数派。自らを怪しい将棋と自己分析する期待の20歳が思いを語った。

女流棋士インタビューは石本さくら女流二段にスポットを当てた。椎名林檎やロックをこよなく愛し、カッコいい女性に憧れると話す。女流4強を厚いカベと認めつつも上を目指し、「楽な勉強に逃げない」ときっぱりと語る。

注目の記事は、第8期叡王戦で挑戦を決めている菅井竜也八段のドキュメント。振り飛車党の期待を一身に背負う誰よりも熱い男が、勝負に懸ける思いを語り尽くす。

 ほかにも、順位戦最終局特集、エッセイや講座など、大ボリュームの一冊となっている。Amazonの紹介ページはこちら

『将棋世界2023年5月号』
発売日:2023年4月3日
価格:870円(本体価格791円+税10%)
判型:A5判244ページ
発行:日本将棋連盟