今回は、口だけの人の特徴や心理を紹介します。
口だけの人とはなるべく関わりたくないとはいえ、会社や学校などで関わりを絶てないときもありますよね。そのときのためにも、口だけの人の見分け方や付き合い方、対処法も解説しているので、要チェックですよ。
口だけの人の特徴
物事を深く考えずに行動している
口だけの人は、思い付きで発言してしまうことがあります。 「あー、それ、やっとくよ」「大丈夫、できます」のように安易な発言をする傾向にあり、とりあえずその場をやり過ごそうとします。
その場で取り繕う意識が強いために、後先考えずに安請け合いすることも。
性格が八方美人
人は誰しも他人から嫌われたくない気持ちはありますが、口だけの人は特に八方美人な性格が目立ちます。
「周囲に好かれたい」「その場を丸く収めてトラブルに巻き込まれたくない」ために相手が喜ぶ発言をする傾向が強いのです。
あちらにもこちらにも「よい顔」をした結果、「口だけの人」という印象が強くなってしまうのでしょう。
言動と行動が伴わない
口だけの人は、言うことだけはもっともらしく、大規模な計画や夢を語りますが、具体的に何かをやり遂げるわけでもありません。
「将来◯◯になるために頑張っています! 応援してください! 」と言う割に、スタートからゴールまでの計画に穴が多く、「行動に移そうとする意志が見えない」という印象を残してしまうのです。
根拠のない自信を持っている
口だけの人は、根拠のない自信を持っていることも一つの特徴です。
自分に自信があり、自信満々に聞こえのよいことを言うため、仕事を頼む側は何も疑うことなく依頼してしまいますが、そもそも自己評価と実際の実力に差があるので、充分な成果を出せません。その結果、周りからは「口だけの人」という評価をされてしまいます。
口だけになってしまう原因・心理を紹介
ここでは、口だけになってしまう原因や心理を紹介します。
人からすごいと思われたい
口だけの人は承認欲求や見栄が強い傾向にあり、人から「すごい」と言われたいために見栄を張ってしまったり、大きなことを言ってしまったりするのです。しかし、それが永遠に続くわけではなく、欲求が満たされた後は急に主張しなくなるケースもあります。
承認欲求は誰にでもあるものですが、口だけの人は他の人よりも承認欲求が強い傾向にあります。原因が幼少期の家庭環境や親との関係による、根が深い問題を抱えている人もいます。そのため、注意したからと言って直せるようなものではなく、根本の解決が必要な人もいるでしょう。
深い付き合いがめんどくさくなる
口だけと言われてしまう人には、人と深く関わり合うことが苦手な人もいます。 向こうから誘ってきた場合でも、こちらから具体的な話を切り出すとはぐらかすようなことも、口だけの人がよくとる行動でしょう。
上辺の付き合いで済ませようとその場しのぎの会話をしてしまい、結果的に口だけの人と言われてしまうのです。
後まわしにしがち
あまり深く考えずにその場しのぎで安請け合いする口だけの人は、依頼を軽く考えている傾向があります。自分に自信もあるため依頼内容のメモすらとらず、依頼をされたことすら忘れてしまうこともあるでしょう。
何度も催促してからようやく動き始めるなんてことは、口だけの人によくあるパターンです。
口だけの人の見分け方
口だけの人も、初対面や付き合いの浅いうちは、見分けることが難しいでしょう。次は、口だけの人の見分け方を紹介します。
常に言い訳をしている
いつも言い訳ばかり言っている人は、口だけの人だと考えられます
口だけの人は、環境や人に責任を擦りつける発言ばかりして、責任逃れをしています。誰でも多少なりとも言い訳をすることはありますが、毎回のように言い訳をする状況は、その本人に問題があると言わざるを得ないでしょう。
何事も後まわしにしている
細かい作業は嫌いで、後まわしにしてしまう人も、口だけの人の可能性が高いでしょう。
仕事であれば、自分の好みは後まわしにして、物事に優先順位をつけて緊急性の高いものから取り掛かるのが普通です。口だけの人は、基本的に行動が伴わず、自分の感情を優先する傾向があるので、面倒だと感じた仕事は後まわしにしてしまいがちです。
周りからの信頼度が低い
一見、非常に優秀そうでリーダーシップがあり、頼りがいがありそうな言動をしている人も、周りからの評判が悪い場合は口だけの人の可能性があります。しばらく付き合ってみると、大きなことを言う割に全く行動しないため、周りからの信用が落ちていくのです。
口だけの人との上手な付き合い方
部下や後輩などに口だけの人がいた場合、うまく付き合う必要があります。 こちらがうまくサポートをして、口だけではなく行動させましょう。 口だけの人と、うまく付き合う方法を紹介します。
おだてる・褒めてみる
口だけの人は賞賛を求めているため、褒めたりおだてたりしてみましょう。 こちらが少し褒めるだけで作業が進むのであれば、難しい話ではありません。期日までにまだ余裕のあるタイミングで、進行度合いの確認も兼ねて一声かけておくとよいでしょう。
個性として受け止める
この人は口だけの人だと気がついたとしても、おおらかに見守ることも一つの手段です。 人には長所も短所も必ずあります。口だけ達者な部分もその人の「個性」として受け入れ、その人の長所を伸ばしてあげられるように支えることで、意外な面で力を発揮してくれる可能性があります。
大事な仕事は依頼しない
一言に口だけの人と言えど、さまざまな性格の人がいます。
一生懸命頑張っている人や何か憎めない人が、「自分がやります」と手を挙げるとつい任せたい気持ちも湧きますが、失敗できない重要な業務については依頼しない方がリスク回避に繋がります。
ぜひとも重要な仕事に関わりたいと本人が言ってきた場合には、補佐についてもらったり、簡単な仕事のみ任せたりすると、トラブルを回避できます。
具体的に記録を残しておく
仕事を頼むときは、重要度に関わらず「いつ依頼したのか」「納期はいつまでに設定したか」「依頼内容」などを必ずメモしておきましょう。場合によっては録音も一つの手段です。
「聞いていません」「知りません」としらを切ろうとしてきたときに、出せるものを用意して自分の身を守れるようにするとよいでしょう。 いつも記録していることが相手に伝わっていれば、後まわしにしようと頭をよぎったときに、抑止力となる可能性があります。
さらに、作業内容を伝えるときには、なるべく具体的に分かりやすく伝えるとよいでしょう。
進捗確認を段階ごとに行う
口だけの人に依頼をしたら、進捗確認を段階ごとに行い、段階ごとの作業状況を把握しておくことが重要です。 また、作業スケジュールの予定をあらかじめ聞いておくと、順調に進んでいるかの確認をしやすいでしょう。
口だけの人の場合は、こちらがどれだけ支援できるかで結果が変わります。うまく支援ができれば、予定通りに作業が進みますね。
可能な限り関わらない
口だけの人を見つけた場合、必要なとき以外は関わらないというのも一つの手です。 それでも、何かを依頼したり、共同作業をしたりしなければいけなくなった場合は、間に人を挟むことが有効です。
できるだけ直接やり取りをしないことで、トラブルに巻き込まれる可能性を低くできる可能性が上がります。 可能な限り口だけの人には近づかないほうがよいでしょう。
口だけの人には振り回されないように
口だけの人は一見、リーダーシップがあり、頼りになりそうな雰囲気を持っている場合があるでしょう。しかし、周りからの評価が低かったり、一向に作業を進めてくれなかったりする場合は、残念ですが口だけの人の可能性があります。
口だけの人に振り回されてしまうとこちらが疲弊してしまうため、今回紹介した対処法を使い、うまくかわしてなるべく関わらないようにするのも一つの手です。