「デートを断りたいが、断り方が分からない」「傷つけずにそれとなく断りたい」このように悩んでいる方もいるでしょう。相手との関係性別の断り方と、そのときのポイントを解説します。
相手を傷つけず、また関係を良好に保てるように以下のようなポイントを押さえましょう。
デートの断り方【相手が恋愛対象でない人の場合】
デート相手として、相手が恋愛対象でない場合の断り方を紹介します。
相手のことを恋愛対象としてみていない方や、今後も2人でのデートは行くつもりがない方は、以下のような断り方をしましょう。
「忙しい」とやんわり断る
仕事・プライベートともに忙しいことを伝えます。デートにさく時間がない・デートよりも仕事が大切であることを匂わせることで、デートには行けないと示しましょう。
「いつになったら暇になる? 予定が空く? 」と聞かれる可能性もあるため、当分は忙しいこと、デートなどの予定を立てる気持ちがないことをやんわり伝えます。
複数人で遊ぶことを提案する
2人ではなく、複数人ならよいことを伝えます。デートはできないことをそれとなく伝えて断りましょう。 「お誘いありがとうございます。食事であれば、同じ課の〇〇さんもお誘いしたいです」 「チームのみんなで行きましょう! 私、お誘いしてみます」 などのように、他の人も誘ってもよいように誘導します。もし、しつこく誘われた場合は、「複数人で楽しくご飯を食べることが好きです! 」のように返しましょう。
2人ではなく、複数人であればと、代替案を提案するため使用しやすい断り方です。
パートナー・気になる人がいることを伝える
自分にパートナーや気になる人がいることを伝えて、誠実さを見せる方法もあります。 「気になる方に誤解されたくないので……」「パートナーとの約束があって」などのように、断りましょう。
もし、ご飯に行ってしまうと、周りにそのような関係であると認識される可能性があることを伝え、誤解されないように行動したいと断る方法もおすすめです。
はっきりと伝える
何度も誘われる場合や、「今後も誘ってもいい?」と聞かれて、それを不快に感じる場合は、はっきりと断りましょう。
これまでに紹介してきた断り文句は、やんわり濁した伝え方です。そのため、期待させてしまう可能性もあります。今後も、その気持ちが一切起こらない、また、やんわり伝えただけでは分からない方には「デートはできません、ごめんなさい」とはっきり伝えます。
あまり濁しすぎると、断られていることに気づかない可能性もあるため、ときにははっきり伝えることも大切です。
先約があると伝える
具体的な日程や時間を提示された場合は、先約があると断りましょう。この方法は、頻繁に誘われる関係性でなければ、断り方として使いやすい方法です。
ただし、毎日会う関係であったり、定期的に顔を合わせたりする方であれば、違う日に誘われる可能性があります。その度に先約があると断ることは難しいため、別の断り方を検討しましょう。
こちらから連絡すると伝える
予定が空き次第、こちらから連絡すると伝える方法もおすすめです。「ご飯に行かない? 」「デートしない? 」と誘われたら、その場では返事をせず、「落ち着いたら、こちらから連絡します」と伝えましょう。
そしてデートのお誘いが自然消滅するように持っていきましょう。相手は、自分からの連絡を待つことになるため、連絡がなければ、「自分に気がないのかな?」と気づく可能性もあります。
再度予定を聞かれた場合は、「少し予定が立て込んでいて……」と断りましょう。
デートの断り方【相手が気になる人の場合】
自分も相手が気になっているのにも関わらず、日程や場所の関係で断らなければいけない人は、以下のような断り方を参考にしてください。行きたい気持ちがあることを伝えましょう。
その日がダメなことを伝える
デートが嫌なのではなくあくまでその日程だと難しいということを強調して伝えます。また、別日程であれば行けることも伝えるのも忘れないでください。
デートのお誘い自体は嬉しいことを伝えて、行きたいという気持ちを添えましょう。 そうすることで、相手も別日程を提示してくれるかもしれません。
「すみません、その日は予定があって…。でも私もぜひ一緒に食事をしたいと思っていたので、もしよろしければ別日程でいかがですか? 来月以降であれば空いています! 」という回答であれば、相手への好意があることを伝えながら断ることができ、次のデートにつなげることもできます。
体調が悪いことを伝える
もし、デートの日程に近づいたとき、体調を崩してしまったら、体調不良であることを素直に伝えます。生理や体調不良で行けないときは、無理をせず断りましょう。もし、無理をして行ったとしても、途中で体調が悪化したり、出先で休憩が必要になったりする可能性もあります。
初めてのデートであれば、万全の状態で臨むようにしましょう。可能な限り前日までに相手に伝えることで、相手に迷惑をかけることを防げます。
代わりの提案する
デート内容が理由でデートするのが難しい場合は、その事情を説明して代替案を提案します。
「実は、高い場所が苦手なので遊園地はあまり得意ではなくて……。もし、〇〇さんがよければ、ランチがてら中華街の食べ歩きに行きませんか? 一緒にどこか行きたいです! 」 このように提案すれば、相手も納得してくれて、プランを変更した上でデートをしてくれるはずです。
デートの断り方【相手が断りにくい関係の人の場合】
相手との関係上、断りにくい人もいるでしょう。 そのような方とは、今の関係性を保ちつつ断る方法を模索します。 今の関係性のままがよいことを伝えて、うまく交わしましょう。
噂になると困ることを伝える
仕事で関係がある方からデートに誘われて断りたい場合は、噂になると困ることを伝えます。それでも誘ってくるのであれば、仕事の関係の人とは恋愛はできないということも主張しましょう。
「大変申し訳ないのですが、今は恋愛について考えられず、また周りの方にも誤解されたくないため、お断りさせていただきます」 「〇〇さまとは、今後も会社同士のお付き合いを続けていきたいです」 というように伝えましょう。
会社名や関係性を出されると、それ以上は深く追求できない方も多くいます。
感謝を伝えて、仕事以外の連絡を控える
まず、誘ってくれたことに対して感謝を伝えます。そして、「パートナーがいる」「今は恋愛をしたいと思わない」という相手を傷つけない理由で断り、今後もあくまで仕事での関係を築いていきたいと伝えましょう。
「お誘いありがとうございます。ただ、私にはお付き合いしている相手がおりますので、2人で会うことは控えさせていただきたいです。〇〇さまとは、今後も一緒にこのプロジェクトを盛り上げていきたいと思っておりますので、引き続きどうぞよろしくお願いいたします」
自分に原因があるように伝えることで、相手の自尊心を傷つけずにデートを断れます。
デートの断り方【相手がしつこく誘ってくる場合】
これまでに紹介したような文章で断ったとしても、何度も誘ってくる人がいます。 そのような人に対しては、少し強く断る必要もあります。以下のような断り方を参考にしてください。
他に好きな人がいることを伝える
何度も誘ってくる人には、他に好きな人がいることを伝えましょう。その人以外に恋愛関係のパートナーがいることを伝えて、相手とは恋愛関係にはならないと言います。
何度断っても誘ってくる方は、はっきり言わないと伝わりません。ただ、「好きではないので、デートできません」と言うと、角が立ちます。
「実はパートナーがいるので、デートはできません。なかなかお伝えできなくて申し訳ありません。今後は、複数人でご飯や飲み会に行きましょう」と伝えましょう。
今の関係がよいことを伝える
もともと友人関係の場合、今の関係や複数人で遊ぶ関係が楽しいことを伝えます。2人で遊ぶ関係は求めていない・この関係を発展させるつもりがないことを伝えて、今の関係を継続することを提案しましょう。
それでも誘ってくる場合は、「今は恋愛をする気分ではない」「何度言われても気持ちは変わらない」と伝えましょう。
相手のことを恋愛対象としてみていないことを、遠回しに言います。伝わらない場合は、共通の友人に協力してもらう方法もおすすめです。
印象が悪いデートの断り方
ここまで、さまざまな断り方を紹介しました。ただ、断り方によっては、印象を悪くしてしまう可能性もあります。 以下の断り方はしないように、気をつけましょう。
嘘がバレる行動をする
嘘をついて断る場合は、嘘だとバレるような行動をすることは避けましょう。例えば、家族と予定があると言っていたのにSNSで他の人と遊んでいる投稿をすれば、嘘をついて断ったことがバレてしまいます。嘘をついてデートを断られたと知れば、誰だって不快な気持ちになりますよね。
共通の友人や関係者がいる場合、その日には予定を入れないように気をつけましょう。また、近隣に出かけると遭遇する可能性もあるため、その日は家 でゆっくりすることをおすすめします。断った内容と辻褄が合うように過ごしましょう。
当日、急にキャンセルする
当日にいきなりキャンセルする断り方も、印象がよくありません。相手から誘われたデートの場合、当日までにデートの準備や買い物をしている可能性もあります。その準備に相手は労力をかけていることを理解し、行く気のないデートは、事前に断る、またはキャンセルしましょう。
また、どうしても当日に断る場合は、体調不良や腹痛など、急に起こったことを理由にするのが無難です。お詫びの言葉も忘れずに。
メッセージに返信しない
お誘いのメッセージをもらったのにも関わらず、返信せず放置することも大変失礼です。 特に、仕事関係で会う人であれば、早く返信しましょう。行く気持ちのないデートなのであれば、早いうちに断って解決しましょう。
お誘いを放置すると、相手もその後の予定を立てられず迷惑がかかってしまうので、メッセージは溜めないように、早めの返信を心がけましょう。
デートを断るときに気をつけること
デートを断るとき、さらに気をつけておきたいポイントについて紹介します。 どのような関係性の相手に断るときも、以下のポイントに気をつけて返事をします。
相手によって言葉を選ぶ
デートの断り方は、相手によってその言葉を選びましょう。例えば、周囲や本人に勘違いされたくないような相手であれば、はっきり断る必要があります。また、仕事でも関係がある人であれば、角が立たないように気をつけます。
言葉を選びすぎると、断っていることが伝わりません。自分の意思が伝わるように、言葉を選びます。 「今は仕事が忙しくて、プライベートにゆっくり時間を使う余裕がなくて……」 「実は気になる方がいるので、異性の方と2人で食事は行かないようにしているんです」など、関係性や距離感に合わせて断り方を選びます。
誠実さを見せる
どのような断り方をしたとしても、誠実さを見せるようにしましょう。デートを断ることに対しては、きちんと謝ることが大切です。 デートのお誘いに対するお礼・行けないことへの謝罪・その理由をきちんと説明することで、誠実さを伝えることができます。
このいずれかを忘れてしまうと、相手が不快に感じたり、思わせぶりな態度を取られたように感じたりする可能性もあります。
また、早くレスポンスすることも、誠実さのひとつです。
変に期待を残さない
変に期待を残さないように、言葉を選びましょう。「暇になったら行けるかも……」や、「また今度」などの返答をすると、行く可能性があると認識されます。
デートに行く気のない相手なのであれば、その余地を残さないように返答しましょう。 「繁忙期が終われば……」や、「その日程だと難しくて」などの言い方は、気になっている相手に対して使いましょう。
行く気のない相手には、これまでに紹介した文章を参考に、誠実さを見せつつ行けない旨を伝えます。
デートを断るときは相手を傷つけないように気をつけて
相手を傷つけないデートの断り方について、相手との関係性や今後の付き合い方も含めて解説しました。
言葉の選び方や、断る口実によって、相手の受け取り方も大きく変化します。 自分の気持ちを素直に相手へ伝えることも大切です。相手の気持ちや立場も考えながら、傷つけないような言葉・フレーズを選びましょう。その対応次第で、その後の関係性も変わります。