春といえば始まりの季節、入学・入社で慌ただしい時期。そしてコミュニケーションに必須のツール「(インターネット)メール」の設定を行う時期でもあります。所属する組織に応じたメールアドレスがあてがわれますが、所定の方法で設定しなければ送受信はままなりません。

自分が所属する組織に与えられたメールアカウントを使用する場合、メールの設定はシステム管理者の指示に従うことが原則です。iPhoneの場合、規模の大きい企業・団体向けにはAppleのモバイルデジタル管理(MDM)と呼ばれるシステムが整備されているため、メールの設定を含め統括管理されていることもあります。

手動での設定が指示されている場合には、メールアドレスはもちろんメールサーバやパスワードも手入力することになりますが、その場合にはメールサービスが「IMAP」かどうかを意識しましょう。iCloudメールやGmailにも採用されているこのサービスは、送受信したメールをオンライン(インターネット上のサーバ)に保存することで、端末を選ばずいつでも同じメールボックスにアクセスできます。

そしてIMAPを採用したメールサービスの多くが、送受信の伝送路を暗号化する仕組みとして「SSL/TLS」を採用しています。iCloudメールはサーバ情報などを自動認識するため不要ですが、Gmailなどサードパーティのサービスにはその利用をオン/オフするスイッチが用意されています。

Gmailを例にすると、「設定」→「メール」→「アカウント」→「Gmail」→「アカウント」→「詳細」画面に、「SSLを使用」スイッチがあります。Gmailでは暗号化されない送信が許されないため、初期設定で有効にされているはずです。もちろん、このスイッチをオフにする必要はありません。

  • メール設定で見かける「SSLを使用」スイッチの意味は?