Twitterは開発者向けアカウントのツイートおよび開発者向けポータルにおいて、今後のTwitter APIの利用についての概略をアナウンスした。

  • 新しいTwitter API

    Free/Basic/Enterpriseの3形態が用意される新しいTwitter API。Developer Portalより

今後は、テストおよび非ビジネスの利用向けに、「Twitter API v2」が提供される。Twitter API v2では無料の「Free」と月額100ドルの「Basic」が用意される。

「Free」では、ひとつのApp IDでのみ利用可能。ツイートの投稿および削除、ユーザー情報の取得が行える。投稿・削除およびユーザー情報の取得は24時間ごとに1アプリ/1ユーザーアカウントにつきそれぞれ50回まで行える。

  • 「Free」の概要。「月間1,500回のツイートが可能」とある,Free概要

  • 「Free」で利用できる機能はわずか。「投稿だけ」と思ったほうがよさそうだ,Freeで利用できる機能

  • 「Free」の投稿機能

    「Free」におけるツイート関連機能の詳細。24時間ごとに50回のツイート投稿リクエストが可能となっており、「月間1,500回」というのは1日50回×30日で1,500回のツイート、ということだろうか

「Basic」では、App IDは2つ利用できる。さらに「Free」で利用できる機能に加え、ツイート情報の取得、タイムラインの取得、ツイートの検索、リツイート/いいね/フォロー/ブロック/ミュート、スペース/DM/リスト/ブックマーク関連の機能の利用が可能となる。また投稿が24時間ごとに1アプリにつき1,667回、1ユーザーアカウントにつき100回行えるなど、制限も「Free」より緩和される。

  • Basic概要

    「Basic」の概要。「月間10,000ツイートの取得が可能」とある

  • 「Basic」で利用できる機能1
  • 「Basic」で利用できる機能2
  • 「Basic」では投稿以外の機能も利用できる。たんなる投稿の自動化以上のことをしたいなら、「Basic」以上の利用が必須だ

  • 「Basic」のツイート投稿機能の詳細

    「Basic」のツイート投稿機能の詳細。1ユーザーアカウントにつき100回、1アプリにつき1,667回の投稿リクエストが行えるとあり、月間では1ユーザーあたり3,000回、1アプリにつき50,000回の投稿が行えることになる。ツイート回数の制限は「Free」より大幅に緩和されている

商業的に利用したい場合、および「Free」「Basic」の制限を超えてTwitter API v2を利用したい場合は、Enterprise APIの利用をするようにとしている。

これまでのStandard(v1.1)/Essential(v2)/Elevated(v2)/PremiumのTwitter API利用は、今後30日のうちに廃止されるとし、新たな利用形態にできるだけ早く移行するようにとよびかけている。

Twitter Ads API(広告についてのAPI)については、新たな「Free」での利用者を含め、追加の費用なしに引き続き利用できるという。

また学術利用に関しては、当面はFree/Basic/Enterpriseの利用を可能にする方針とのことで、詳細は追ってアナウンスされる模様。