SBクリエイティブは3月31日、国連が定める世界自閉症啓発デー(4月2日)および発達障害啓発週間(4月2日〜8日)にあわせて、新書レーベル「SB新書」の発達障害関連書籍9タイトルを、3月31日から4月9日まで無料で全文公開することを発表した。
SBクリエイティブは過去10年にわたって、発達障害関連の書籍をSB新書で刊行。今回、その中から9タイトルを、世界自閉症啓発デーおよび発達障害啓発週間にあわせて、期間限定で全文無料公開する。
対象タイトルは、発達障害の行動や心理を詳しく解説した『発達障害 生きづらさを抱える少数派の「種族」たち』、発達障害傾向の子どもを育てる保護者のために書かれた『子どもの発達障害』『学校の中の発達障害』など全9タイトル。
アプリのインストールや会員登録は不要で、スマホやPCのWebブラウザから特設ページにアクセスすることで読むことができる。
- 発達障害の人には世界がどう見えるのか(著者:井手正和)
- 学校の中の発達障害(著者:本田秀夫)
- 発達障害という才能(著者:岩波 明)
- 子どもの発達障害(著者:本田秀夫)
- 「発達障害」だけで子どもを見ないで その子の「不可解」を理解する(著者:田中康雄)
- 発達障害 生きづらさを抱える少数派の「種族」たち(著者:本田秀夫)
- 発達障害の子どもたち、「みんなと同じ」にならなくていい。(著者:長谷川 敦弥)
- 大人の自閉スペクトラム症(著者:備瀬 哲弘)
- 自閉症スペクトラム(著者:本田秀夫)
『自閉症スペクトラム』『発達障害 生きづらさを抱える少数派の「種族」たち』『子どもの発達障害』などの著者でもある精神科医師・医学博士の本田秀夫先生は、次のようにコメントしている。
「自閉症(自閉スペクトラム症)のある人たちは、本来は真面目で穏やかですが、物事の捉え方や感じ方が独特であるために、通常の生活環境ではストレスが強くなりやすく、混乱しやすいです。家族にとっても、通常とは異なる生活上の工夫が必要となるので、負担が増えます。
福祉制度がもっと充実し、自閉症のことをより身近なものとして理解する人が増えていくよう、当事者と家族の会や学会などが、啓発活動や研究活動を通じて社会への働きかけを行っています。『世界自閉症啓発デー』は、そのような活動の1つとして世界中で開催されています。今回は、SBクリエイティブから刊行している拙著をすべて全文公開しました。より多くの方が、自閉症(自閉スペクトラム症)をはじめとする『発達障害』に関心をもっていただくきっかけになればと思います」