AIがわずか30日で「がん」の治療法を開発したという。これは、米トロント大学らの研究によるもので、学術誌「Chemical Science」に掲載された。
本研究は、香港のバイオテクノロジー企業・Insilico Medicine社と共同で行われたもので、エンドツーエンドのAI搭載創薬プラットフォーム「Pharma.AI」を用いた、肝細胞がん(HCC)の治療法に関する研究だそうだ。HCCは肝臓がんの中で最も多いタイプで、肝臓に腫瘍ができることで発症するとされる。
研究では、タンパク質の立体構造を予測するAI技術「AlphaFold」をPharma.AIに適用。これまで発見されていなかったHCCの治療経路を発見し、ターゲットに結合できる新たな分子を開発したのだという。新規の治療経路の発見からわずか30日で、7つの化合物の合成して、医療品候補の創出という目的を達成したのだそう。ちなみに、「AlphaFold」を創薬研究に応用した研究はこれが世界初だという。
同研究チームは、「世界が芸術や言語における生成AIの進歩に魅了される中、我々のAIアルゴリズムは、AlphaFoldに由来する構造を持つターゲットの強力な阻害剤を設計することに成功しました」とコメントしている。
ネット上では「AI凄すぎます😳」「どこまで進化するのでしょう」「ついにAIすら無理矢理医学部に行かされる時代になったのか」「日本では未だに電子カルテ導入で右往左往😫」「期待ですね」などの声が寄せられた。