書店員を中心とした様々な職業の漫画好きな選考員が「今、この瞬間誰かに勧めたい面白いマンガ」を選ぶ「マンガ大賞2023」が発表(pdfが開きます)された。大賞に選ばれたのは、とよ田みのる先生の「これ描いて死ね」だ。

  • 「マンガ大賞2023」 とよ田みのる先生の「これ描いて死ね」が大賞 - ネット「面白そう」「FLIP-FLAPの人じゃん!」

    マンガ大賞2023の大賞が決定! とよ田みのる先生の「これ描いて死ね」

「これ書いて死ね」は、2021年から漫画雑誌「ゲッサン」(小学館)で連載を開始した作品。東京から120km南にある伊豆王島に住む漫画を読むことが大好きな高校1年生・安海相は、憧れの漫画家・☆野0先生が10年ぶりに新作を同人誌即売会で出展することを知り、決心して東京へ。即売会での意外な人物との出会いをきっかけに「まんが道」を歩んでいく漫画浪漫成長譚だ。

マンガ大賞2023 授賞式の様子

とよ田先生は、授賞式にて「『なぜ僕が』という気持ちですね。今年で(漫画家生活)20年目ぐらいなんですけど『やっとか』という気持ちもあります」と受賞について語っている。

マンガ大賞2023の結果は以下の通りだ。

  • 大賞 「これ描いて死ね」とよ田みのる作(102ポイント)
  • 2位 「あかね噺」原作・末永裕樹、作画・馬上鷹将作(100ポイント)
  • 3位 「女の園の星」和山やま作(65ポイント)
  • 3位 「正反対な君と僕」阿賀沢紅茶作(65ポイント)
  • 5位 「天幕のジャードゥーガル」トマトスープ作(59ポイント)
  • 5位 「日本三國」松木いっか作(59ポイント)
  • 7位 「さよなら絵梨」藤本タツキ作(44ポイント)
  • 8位 「スーパーの裏でヤニ吸うふたり」地主作(34ポイント)
  • 9位 「劇光仮面」山口貴由作(32ポイント)
  • 10位 「タコピーの原罪」タイザン5作(29ポイント)
  • 11位 「光が死んだ夏」モクモクれん作(22ポイント)

「マンガ大賞」は、「面白いと思ったマンガを、その時、誰かに薦めたい!」という想いから始まった賞。2008年に創設され今年で16回目を迎える。選考対象は、毎年、昨年時点で1月1日から12月31日までに出版された単行本のうち、最大巻数が8巻までの作品(電子書籍を含む)だ。

今年の「マンガ大賞」は109人の選考員が参加。各選考員が「人にぜひ薦めたいと思う作品を5作品」として、総数242作品が選出されていた。今年1月には、その中から投票によりノミネート11作品が発表されていた。その後、ノミネート作品を選考員が読んだ上で、上位3作品に投票し、順位が決定した。

ちなみに、大賞やノミネート作品だけでなく、一次選考作品に対しても選考員の熱いコメントが公開(pdfが開きます)されているので、興味があればぜひチェックしてほしい。

ネット上では「おめでとうございます♥️」「どれから買えばいい?」「面白そう! 読んでみたい🙂」「画風が似てると思ったら、フリップ・フラップの人じゃん」などの声が寄せられた。