創英コーポレーションは、新卒採用情報解禁の3月を迎え、選考活動解禁の6月に向けて、現在就職活動をしている学生に対して、「就職活動と非認知能力に関する調査」を実施した。

非認知能力とは、「思考力」「表現力」「判断力」など、テストで数値化することが難しい、生きていくために必要な能力を指す。

同調査は2023年2月、全国の20代男女、就職活動中で今年または来年大学卒業見込みの合計300名を対象に、インターネットにて実施した。

  • 「非認知能力」というワードについて「知っている」就活生は約6割

「非認知能力について、あなたはどれくらい知っていますか」という質問に対して、「知っていて、内容まで理解している」または、「言葉を聞いたことがある程度」と回答した人は6割という結果に。

  • 就職活動において求められている力であると感じた人は約9割に

内容まで理解している人は2割である一方で、「就活でこの非認知能力について必要だと思いますか?」という質問に36.3%が「そう思う」、50.0%が「やや思う」と回答。約9割が就職活動で非認知能力が必要と感じている結果になった。

  • 約9割が、就職活動は頭の良さだけでは戦えないと感じている

「就活は頭の良さ(机上での学習)だけでは戦えない、と感じたことはありますか?」に対して、「そう思う」が50.7%、「ややそう思う」が36.7%と、約9割が「就職活動は頭の良さだけでは戦えない」と感じていることがわかった。

  • 就活生が、学生時代にやっておけばよかったと思うことTOP3は?

就活生が学生時代にやっておけばよかったことTOP3は、「資格取得」、次いで「インターンシップ」、「面接対策」という結果になった。

  • 「非認知能力」のなかで就職活動において最も必要なものは「社会性」、特に社会性が求められる場面は「個人面接」

「非認知能力」に分類される能力のなかで、就職活動において最も必要と感じたのは「社会性(協調性やコミュニケーション力)」(74.3%)であり、特に社会性が求められる場面は個人面接であるということがわかった。

  • 社会性に次いで必要だと感じた力は「持続力(あきらめない、粘り強さ)」

また、社会性に次いで、必要だと感じた力は「持続力(あきらめない、粘り強さ)」であると36.7%の就活生が回答。特に就職活動において持続力が求められる場所はエントリーシートの記入という結果になった。

  • 就活中にもっとも困る場面は、“面接での受け答え"

就活生が就職活動中に困ったことについて調査したところ、困ったこと第1位は「面接での受け答え」、次いで第2位が「エントリーシートの記入」、第3位は「自己PRできることが足りない」という結果だった。

  • 就職活動で特に必要と感じた「非認知能力」について、4割以上が「何も対策できていない」

就職活動で必要と感じた「非認知能力」について、就活生が何か対策をしているか調査したところ、「している」と回答した人が14.7%、「ややしている」と回答した人が41.4%である反面、「あまりしていない」と回答した人が36.8%、「していない」と回答した人が7.0%となった。

多くの就活生が就職活動で「非認知能力」が必要であると感じていながらも、4割以上が対策ができていない状況であることが明らかになった。

  • 10人に9人が、「今からでも非認知能力を伸ばしたい」と感じている

「今からでも、非認知能力を伸ばしたいと思いますか」に対して、「そう思う」と回答した就活生が41.0%、「ややそう思う」と回答した就活生が48.3%と、10人に9人が今からでも非認知能力を伸ばしたいと思っていることがわかった。

今回、現在就職活動をしている就活生を対象に調査をした結果、就活生は面接官との直接の受け答えが必要とされる面接において困難を感じることが多く、そのような場面ではテストの数値では測れない「非認知能力」が必要であると感じていることが判明した。また就活生の多くがこの「非認知能力」が必要とわかっていながらも、対策ができていないこともわかった。

「非認知能力」について理解していなかった割合も多かった一方で、世の中で求められている力であると感じていることもうかがえた。

今回の結果を受け同社では、「まずは『非認知能力』を理解し認識することからはじめてみてはいかがでしょうか」と呼びかけている。