結成16年以上の漫才賞レース『THE SECOND~漫才トーナメント~』では、27・28日の2日間にわたり、「開幕戦ノックアウトステージ32→16」を開催した。32組の漫才師たちが2組ずつ登場し、1対1のタイマン形式でネタバトルを展開。全16組が、2回目の本戦トーナメント「ノックアウトステージ16→8」出場への切符を手にした。
「ノックアウトステージ32→16」では、会場に集まった一般審査員100人による採点方式の審査が行われた。結果は以下の通り。
<Aブロック>
[第1試合]
先攻:スーパーマラドーナ ●232点(3点:36人、2点:60人、1点:4人)
後攻:2丁拳銃 ○252点(3点:57人、2点:38人、1点:5人)
[第2試合]
先攻:Dr.ハインリッヒ ●252点(3点:60人、2点:32人、1点:8人)
後攻:スピードワゴン ○257点(3点:60人、2点:37人、1点:3人)
<Bブロック>
[第1試合]
先攻:流れ星☆ ○284点(3点:85人、2点:14人、1点:1人)
後攻:プラス・マイナス ●274点(3点:74人、2点:26人、1点:0人)
[第2試合]
先攻:タモンズ ●233点(3点:41人、2点:51人、1点:8人)
後攻:三四郎 ○254点(3点:56人、2点:42人、1点:2人)
<Cブロック>
[第1試合]
先攻:なすなかにし ●269点(3点:70人、2点:29人、1点:1人)
後攻:COWCOW ○269点(3点:72人、2点:25人、1点:3人)
※同点の場合は、3点を付けた人数が多い方の勝利
[第2試合]
先攻:超新塾 ○271点(3点:73人、2点:25人、1点:2人)
後攻:ジャルジャル ●260点(3点:64人、2点:32人、1点:4人)
<Dブロック>
[第1試合]
先攻:モダンタイムス ●232点(3点:42人、2点:48人、1点:10人)
後攻:ラフ次元 ○277点(3点:77人、2点:23人、1点:0人)
[第2試合]
先攻:Hi-Hi ●245点(3点:45人、2点:55人、1点:0人)
後攻:ギャロップ ○276点(3点:77人、2点:22人、1点:1人)
<Eブロック>
[第1試合]
先攻:ツーナッカン ●265点(3点:65人、2点:35人、1点:0人)
後攻:三日月マンハッタン ○269点(3点:70人、2点:29人、1点:1人)
[第2試合]
先攻:フルーツポンチ ●265点(3点:68人、2点:29人、1点:3人)
後攻:テンダラー ○282点(3点:83人、2点:16人、1点:1人)
<Fブロック>
[第1試合]
先攻:ガクテンソク ●257点(3点:58人、2点:41人、1点:1人)
後攻:マシンガンズ ○266点(3点:72人、2点:22人、1点:6人)
[第2試合]
先攻:インポッシブル ●254点(3点:61人、2点:32人、1点:7人)
後攻:ランジャタイ ○266点(3点:71人、2点:24人、1点:5人)
<Gブロック>
[第1試合]
先攻:かもめんたる ○248点(3点:54人、2点:40人、1点:6人)
後攻:モンスターエンジン ●239点(3点:45人、2点:49人、1点:6人)
[第2試合]
先攻:シャンプーハット ●252点(3点:56人、2点:40人、1点:4人)
後攻:囲碁将棋 ○277点(3点:80人、2点:17人、1点:3人)
<Hブロック>
[第1試合]
先攻:スリムクラブ ●225点(3点:31人、2点:63人、1点:6人)
後攻:タイムマシーン3号 ○281点(3点:82人、2点:17人、1点:1人)
[第2試合]
先攻:東京ダイナマイト ※体調不良のため出場辞退
後攻:金属バット ○256点(3点:62人、2点:32人、1点:6人)
トーナメントを勝ち進んだのは、2丁拳銃、スピードワゴン、流れ星☆、三四郎、COWCOW、超新塾、ラフ次元、ギャロップ、三日月マンハッタン、テンダラー、マシンガンズ、ランジャタイ、かもめんたる、囲碁将棋、タイムマシーン3号、金属バットの16組。この後、4月下旬に開催予定の「ノックアウトステージ16→8」で再びトーナメント戦を行い、これを勝ち上がった8組が、5月、全国ネット・ゴールデンタイム生放送で開催する「グランプリファイナル」で、優勝の座をめぐって激突する。
なお、「ノックアウトステージ32→16」の審査方法と同様、「ノックアウトステージ16→8」、そして「グランプリファイナル」も、審査は全て一般審査員によって行われることが決まった。審査員の人数や採点方法の詳細は、追って番組ホームページで発表される。
また、同番組は「フジテレビ開局65周年×吉本興業110周年 特別番組」として放送されることが決定。さらに、優勝者には賞金1,000万円が贈呈されることも決まった。
トーナメントを勝ち進んだ16組のコメントは、以下の通り。
■2丁拳銃(小堀裕之、川谷修士)
――「ノックアウトステージ32→16」を振り返って
「ネタ時間6分というのは、なかなか難しかったですけど、気持ちよく漫才ができました。いつもの劇場と同じような感覚でできたのが勝因かなと思います」(川谷)
――今後の戦いへ向けての意気込み
「(次回対戦する)スピードワゴンは、昔からよく知ってる後輩なんです。選考会も一緒で、その夜、小沢と2人で飲みに行ったんです。そこで“お互い頑張ろうな”って話してたら、まさかの同じブロックになってしまったという(笑)。だから対戦相手としては、ちょっとやりにくいかもわからないですね」(小堀)
■スピードワゴン(井戸田潤、小沢一敬)
――「ノックアウトステージ32→16」を振り返って
「会場に来るまでは、“普段のライブ通りやろう”って、ずっと自分に言い聞かせてたんだけど、いざ来てみたら、やっぱりどうしても緊張してきちゃって。だから、途中からもう、何も考えないことにしました(笑)」(井戸田)
――今後の戦いへ向けての意気込み
「(次回対戦する)2丁拳銃さんには昔からお世話になってるから、正直、あんまり当たりたくなかった。だから俺、次の試合までに、小堀さんのスキャンダルが出ないかなって期待してるの。何かテレビに出られなくなるくらいのことをしでかして、欠場してくれないかなって(笑)」(小沢)
■流れ星☆(ちゅうえい、たきうえ)
――「ノックアウトステージ32→16」を振り返って
「今回の勝因は、ギャグを少なくしたことだと思います。今まで通りのギャグ中心のネタだと、『THE SECOND』では、あんまりウケないんじゃないかと思ったんですよね。だからギャグよりも、人間性が出るようなネタを持ってきました」(たきうえ)
――今後の戦いへ向けての意気込み
「全試合が決勝戦のつもりで頑張ります!出てるメンバー、全員強いですからね。開幕戦のプラス・マイナスも、僕は決勝のつもりで戦いましたし。本当の決勝戦まで心臓がもつかどうか、ちょっと心配ではありますけど(笑)」(ちゅうえい)
■三四郎(小宮浩信、相田周二)
――「ノックアウトステージ32→16」を振り返って
「お客さんが審査するっていうのが新鮮でしたし、僕らは後攻だったので、対戦相手がさんざんウケた後で、そのプレッシャーに負けないようにやらなきゃいけないっていうのも、なかなかの緊張感でした。タモンズとのタイマン勝負でありながら、自分たちとの戦いでもあったのかなと思います」(小宮)
――今後の戦いへ向けての意気込み
「(次回対戦する)流れ星☆さんとは、一緒に仕事をする機会も多いですし、ちゅうえいさんとは家が近所で、よく飲みに行くんです。だから今後1カ月、ちゅうえいさんを飲みに誘って、いろいろ聞き出したいなと。情報戦というか、ダマし合いになっていくと思います(笑)」(相田)
■COWCOW(多田健二、善し)
――「ノックアウトステージ32→16」を振り返って
「僕らとなすなかにしと、点数は同点やったのに、ルール上、僕らの勝ちということになったわけですけど。あの2人に対しては、申し訳ない…というのもおかしな言い方ですが、ほんまに何と言ったらいいのか…素晴らしい漫才を見せてくれましたから。僕らとしては、今後、なすなかにしの分まで頑張ります、としか言いようがないです」(多田)
――今後の戦いへ向けての意気込み
「できることなら、次のトーナメントは、なすなかにしも入れて4人で出たいですね。そして、5人組の超新塾と勝負したいなと。ダメですかね、それでもまだこっちの方が1人少ないんですけど(笑)」(善し)
■超新塾(イーグル溝神、タイガー福田、サンキュー安富、ブー藤原、アイクぬわら)
――「ノックアウトステージ32→16」を振り返って
「変に緊張することもなく、楽しく漫才ができたと思いますね」(藤原)
「ステージに出るまでは緊張してたんですが、始まっちゃったら楽しさの方が勝ちましたね」(安富)
「僕は逆に、出る前は平気だったんですけど…」(溝神)
「お前、ふわっふわやったやないかい(笑)!」(福田)
「頼むよ、リーダー(笑)」(ぬわら)
――今後の戦いへ向けての意気込み
「大先輩のCOWCOWさんの胸を借りるつもりでぶつかっていくだけです!」(福田)
「開幕戦の“ふわっふわ”の汚名を返上する意味でも、頑張りたいです(笑)」(溝神)
■ラフ次元(梅村賢太郎、空道太郎)
――「ノックアウトステージ32→16」を振り返って
「僕ら、スケジュールの都合で開演ぎりぎりに入ったんですけど、今回はそれが効を奏しましたね。僕はもともと、めっちゃ緊張しぃなんですけど、慌ただしすぎて、緊張する暇がなかったんで(笑)」(梅村)
――今後の戦いへ向けての意気込み
「(次回対戦する)ギャロップさんは、すごく密接に仲良くさせていただいている先輩なので、戦いづらいことは間違いないんですが、それでもなるべく普段通り、楽しい舞台ができたらと思いますね。肩の力を抜いて、ふにゃふにゃ~っと漫才ができたらなと(笑)」(空)
■ギャロップ(林健、毛利大亮)
――「ノックアウトステージ32→16」を振り返って
「僕らの漫才は、“熱量”をすごく大事にしているんですが、そういう意味では今回、うまいことギアが掛かったんかなと思います。あと、僕らが出場する時点で、大阪の仲間が軒並み敗退していたので、いい意味で開き直れたようなところもありました」(毛利)
――今後の戦いへ向けての意気込み
「もちろんベスト8にも残って、決勝戦まで行きたいですね。決勝戦では、うまくいけば、全国ネットの生放送で漫才を3本も披露できるわけで、漫才師にとって、こんなに幸せなことはありませんから。自分たちの“セカンドチャンス”も少し見えてきたような気がするんで、頑張りたいです!」(林)
■三日月マンハッタン(又吉隆行、仲嶺巧)
――「ノックアウトステージ32→16」を振り返って
「今回は本当に、たまたま運よく勝てただけだと思います。ツーナッカンさんとは、たったの4点差ですから。先攻と後攻が逆だったら、また違う結果になってたと思いますし、本当に紙一重の勝利で。ラッキーだった、としか言いようがないですね」(仲嶺)
――今後の戦いへ向けての意気込み
「次の対戦相手は、大先輩のテンダラーさん。戦わせてもらえるだけでも光栄です。対策としては、テンダラーさんのネタを一回ちゃんと覚えて、やってみようかなと。そうやって、テンダラーさんを自分の体に入れることで(笑)、弱点も分かるし、戦い方も見えてくるんじゃないかと思います」(又吉)
■テンダラー(白川悟実、浜本広晃)
――「ノックアウトステージ32→16」を振り返って
「自分たちのネタがハマるかハマらないかっていうのは、ほんまに水物で。先攻のフルポン(フルーツポンチ)も面白かったし、舞台に出ていくときは“大丈夫かな”みたいなことは、ちらっと思ったんですけど、なんとかハマって、ほっとしてます」(白川)
――今後の戦いへ向けての意気込み
「僕ら、(次回の対戦相手の)三日月マンハッタンのネタ、まだちゃんと見られてないんですよ。控室のモニターで、最後の20秒くらいを見ただけなんです。それでも、“あ、面白いんやろうな”っていうのが空気で分かりましたから。三日月マンハッタンとの戦い、すごく楽しみです」(浜本)
■マシンガンズ(滝沢秀一、西堀亮)
――「ノックアウトステージ32→16」を振り返って
「今回は無欲の勝利、ということに尽きますね。先攻のガクテンソクの漫才を見て、すぐに“負けたな”って思ったぐらいですから。でも、そのおかげでめちゃめちゃリラックスできたんですよ(笑)。あとはもう、自分たちにできることをやるしかないぞって」(西堀)
――今後の戦いへ向けての意気込み
「(次回対戦する)ランジャタイに勝つには…とりあえず、声量では勝ちたいかな(笑)。とにかく開幕戦と同じように、気楽にやりたいです。で、その結果、テレビに出られたら儲けもんかなって思います」(滝沢)
■ランジャタイ(伊藤幸司、国崎和也)
――「ノックアウトステージ32→16」を振り返って
「実は僕ら、ルールがよく分かってなくて。開幕戦からは、ネタが6分30秒を過ぎたら強制暗転されるって聞いて、汗だくになっちゃって…」(国崎)
「インポッシブルさんも知らなかったらしくて。始まる前、2組ともずっと楽屋でうなだれてました」(伊藤)
――今後の戦いへ向けての意気込み
「(次回対戦する)マシンガンズさんの口を、ガムテープでふさごうと思ってます。それで僕らの勝ちかなと」(国崎)
「まぁ本当にやったら負けだけどね、反則で」(伊藤)
■かもめんたる(岩崎う大、槙尾ユウスケ)
――「ノックアウトステージ32→16」を振り返って
「今回の勝因は…今日の会場が東京だったっていうことは大きいと思います(笑)」(岩崎)
「確かに!大阪でやってたら、モンスターエンジンさんの勢いが違ってたかもしれませんよね」(槙尾)
――今後の戦いへ向けての意気込み
「次も新ネタをやりたいとは思ってるんですけど、相手はあの囲碁将棋ですからね。勝ち目のない戦いに、そこまで本気で挑むっていうのも…(笑)」(岩崎)
「だったら、いっそ思いっきり空振りするぐらいのことをやるのもいいんじゃない?“絶対勝つ気ねえだろ”みたいなネタとか(笑)」(槙尾)
■囲碁将棋(文田大介、根建太一)
――「ノックアウトステージ32→16」を振り返って
「憧れのシャンプーハットさんと対戦できただけでも光栄なのに、勝てるだなんて、めちゃめちゃうれしいです。正直、なぜ勝てたのか、いまだに分からなくて。お客さんに勝たせていただいたんだと思いますね」(文田)
――今後の戦いへ向けての意気込み
「(次回対戦する)かもめんたるさんは先輩なので、ただただ胸を借りるつもりで、ぶつかっていくだけですね」(根建)
「勝ちたいというより、ウケたいです。僕らもウケて、かもめんたるさんもウケて、で、僕らの点数の方が少しだけ高かったらうれしいなって」(文田)
■タイムマシーン3号(山本浩司、関太)
――「ノックアウトステージ32→16」を振り返って
「スリムクラブの漫才と僕らの漫才とでは、全然タイプが違うじゃないですか。そんな中で今回たまたま、どっちかといえば僕らの方が好きかなっていうお客さんが多かっただけで。別の会場でやったら、また結果は変わってくるでしょうし。本当に運がよかっただけだと思いますよ」(山本)
――今後の戦いへ向けての意気込み
「こっちがたたみ掛けるようなネタをやったら、向こうはのんびりやってるように見えるのか。果たしてそれは、どっちが有利なのか…これから、そういう作戦をいろいろ考えたいと思います」(関)
■金属バット(小林圭輔、友保隼平)
――「ノックアウトステージ32→16」では、対戦するはずだった東京ダイナマイトへのリスペクトの思いを込めて、“刀”をかざしながら、彼らのネタをカバーしていましたね。
「あれはリスペクトじゃないんですよ。東京ダイナマイトさん、今回もきっと刀持ってくるだろうと思って、俺らも武装してきただけなんです」(友保)
「ネタをやるときに刀を持ってると、なんか安心感があってよかったですけどね」(小林)
――東京ダイナマイトへのメッセージをお願いします。
「早く健康になって帰ってきてください、マジで」(友保)
「ほんまにみんな心配してますから」(小林)
――今後の戦いへ向けて、意気込みのほどは?
「次の試合までまだ1カ月あるんでね、何も考えてないです」(友保)
「とにかく、しっかり睡眠を取って、健康第一で暮らしたいと思います。タイムマシーン3号さんも『THE SECOND』のことを考えるより、よく寝た方がいいと思いますよ」(小林)