シャープとE Inkは3月29日、電子ペーパー技術を応用した電子ポスター分野で協業すると発表した。デジタルサイネージ市場での商品展開を見込んでおり、協業第1弾商品として、42型モノクロ電子ペーパーディスプレイ「ePoster(イーポスター)」を4月上旬に発売する予定だ。
両社はカーボンニュートラルに貢献する電子ポスターの普及促進に取り組むため、3年前から協議を進めてきた。今回、協業第1弾商品として、42型モノクロ電子ペーパーディスプレイ「ePoster(イーポスター)」を発表。4月上旬に、シャープから日本市場で発売する。
開発したePosterは、薄型軽量で表示保持時に「消費電力0W」を実現し、外光の反射を利用して表示するため明るい場所でも高い視認性を持つという。販売はシャープのビジネス網を活用し、紙のポスターに替わる電子ポスターとして提案したり、デジタルサイネージの設置が困難だった場所へ提案したりしていく。
ePosterの解像度は2,880×2,160ドット、階調表示はモノクロ16階調グレースケール。インタフェースはUSB Type-Cが1系統、USB 3.0 Type-Aが2系統。有線LANポートは10BASE-T/100BASE-TX×1で、IEEE802.11 a/b/g/n/ac準拠の無線LAN機能も搭載。IP65相当の防塵防水性能を備える。
両社は今後、電子ポスターの大型化やカラー化など、表現力の進化に取り組むほか、海外展開も視野に入れる。カーボンニュートラル時代における新たな情報発信ツールとして、電子ポスター市場の発展に取り組むとしている。