• 勧誘の対処法

    しつこい勧誘の断り方

今回は、しつこい勧誘への断り方や対処法を紹介します。インターホンが鳴ったため、出てみたら訪問販売だったという経験をしたことがある方も多いのではないでしょうか。

訪問販売や電話勧誘はいきなりやってきます。契約する気はないのに、対応して時間を無駄にしたり、しつこく食い下がられたりして対処に困る場合も。 急な勧誘に困らないよう、断り方や対処法を考えておきましょう。

勧誘の上手な断り方5選

  • 勧誘の対処法

    しつこい勧誘の対処法

断ったのにも関わらず何度も電話をかけてきたり、訪問販売にきてなかなか帰ってもらえなかったり、しつこい勧誘も多くあります。相手のペースに乗せられて、だらだらと話を聞いてしまわないように、上手な断り方を身につけましょう。

①消費者センターに連絡すると伝える

消費者センターとは、商品やサービスを購入した際の苦情や問い合わせなどを、一般の消費者が相談できる機関です。 全国に相談窓口が開設され、専門の相談員に相談して公正な立場で判断してもらえます。 消費者センターに連絡する、もしくは連絡すると勧誘業者に伝えると引き下がる場合があるでしょう。

国民生活センターのホームページから、近くの消費生活センターを検索できます。 また、消費者ホットラインもあり、局番なしで「188」にダイヤルすると、近くの消費生活相談窓口を教えてもらえます。

あまりにしつこい勧誘を受けたときや、嘘をつかれたり騙されたりするなど、トラブルがあったときには電話相談をしましょう。 勧誘業者に「これ以上勧誘を続けるのであれば、消費者センターに連絡します」と伝えると、そこで引き下がることが多いです。

出典:国民生活センター(全国の消費生活センター等)

②「必要ありません」とはっきり伝える

勧誘を受けたときに、相手に気を遣って曖昧な回答をすると、その後も勧誘電話がかかってきたり、訪問勧誘が続いたりすることがあります。曖昧な反応では、この先いつか買ってもらえるかもしれないと相手に思わせてしまいます。

そのため、「必要ありません」とはっきり断ることが重要です。「今は時間がないので」「もう少し考えます」などの曖昧な回答をしてしまいがちですが、はっきり断ることを意識して勧誘業者に伝えましょう。

③勝手に電話を切る・無視する

訪問販売や勧誘電話など、どのような勧誘にも効果的なのが無視をすること。 勧誘電話がかかってきても、相手にしたくないときは勝手に切ってしまいましょう。 訪問販売であれば、居留守を使って無視します。

夜間で家の電気がついていたり、子どもが騒いだりして居留守がバレていても、玄関のドアは開けないようにしましょう。会話する機会を絶ってしまえば、勧誘を受けることもありません。

④嘘を利用する

勧誘を受けたら、嘘を利用して断ることもひとつの手です。 「すでにあるので必要ありません」「親戚に同業者がいます」と言って断ると、再度勧誘に来ることもないでしょう。

しかし場合によっては、必要ないと断っても、とりあえず話だけでも聞いて欲しいと食い下がってくることがあります。 会話をしたくないのであれば「体調が悪いため対応できません」という断り方がおすすめです。体調が悪いと言われたら、話を長引かせたり、玄関まで来るよう言ってきたりはできないでしょう。

このような嘘を上手く利用すると、ストレスなく、しつこい勧誘に対処できます。

⑤勧誘であるかを尋ねる

電話や対面で勧誘かもしれないと感じた場合、勧誘であるかどうかを初めに尋ねましょう。

特定商取引法で、勧誘は勧誘であることを伝えなければならないと定められています。勧誘であると返答してきたのであれば、「勧誘なら結構です。」ときっぱり断るようにします。

また、勧誘であるかを尋ねた際に、「違います」と言いながらも勧誘をしてきたり、話をそらしたりして曖昧な返答をしてくるケースもあるでしょう。

勧誘でないと言ったにも関わらず勧誘した場合は特定商取引法違反になること、会話を録音していること、消費者センターへ通告することを相手に伝えるようにすると、意外とあっさり引き下がります。

勧誘への対処法3選

  • 勧誘にあう人の特徴

    勧誘に遭いやすい人とは

ここまでは勧誘された際の断り方についてご紹介しましたが、できれば勧誘される状況になる前に対処法を知っておきましょう。

ここからは、勧誘される状況を防ぐ方法について考えます。

①着信拒否設定する

勧誘電話の対処法として有効なのが、知らない番号からの電話には出ないことです。勧誘電話ではない場合もあるため、かかってきた電話番号を一度インターネットで調べるようにします。

勧誘電話だと同じ電話番号から何度もかかってくることがあります。その際には着信拒否設定をしましょう。 着信拒否設定をすればもう二度とかかってくることがないため、自分の時間を無駄にすることもなくなります。

②オートロックの家に引っ越す

オートロックのない家だと、家のドアの前まで勧誘業者が来てしまいます。音や電気の明かりなどから、在宅しているかが分かってしまったり、うっかりドアを開けてしまったりすることもあるでしょう。

また、開けてしまったドアの隙間に足を入れられて閉められなくなることや、家主が女性の場合は相手が強気な態度で接してくるケースも考えられます。

オートロック完備の家に引っ越して、勧誘業者が入って来られないようにすることもひとつの手です。強引な勧誘であっても、玄関まで勧誘業者が来ないため安全でしょう。

③TVモニター付きインターホン・監視カメラを設置する

訪問販売業者や勧誘などが家までやってきた際、玄関を開けなければ確認できない状況は危険です。玄関を開ける前に勧誘かどうかを確認できるよう、TVモニター付きインターホンや監視カメラを設置しましょう。

外に出る前に勧誘かどうかを確認できれば、インターホン越しに断れたり、居留守を使ったりすることもできます。 また、家に監視カメラがついていることで悪徳な業者は訪問を避けるようになるので、勧誘の防止になることもあります。

勧誘に遭いやすい人の特徴は?

  • 勧誘は断ろう

    勧誘はきっぱりと断ろう

勧誘される回数が多いと、それだけトラブルに巻き込まれる可能性も高くなるでしょう どのような人が勧誘に遭いやすいのでしょうか。 勧誘に遭いやすい人の特徴をご紹介します。

①成人したばかりの若者

学生の頃は勧誘なんかされたことがなかったのに、社会人になってからいきなり勧誘されるようになった人もいるのではないでしょうか。 勧誘に遭い、不本意な契約をしてしまったとしても、未成年は親の同意がない場合、契約を無効にできます。

反対に、成人していれば悪質な契約でも、契約を無効にできなくなるのです。 そのため、成人したばかりの若者を狙う人たちがいます。 まだ経験が浅いことで勧誘のターゲットになり、トラブルになるケースがあるため注意が必要です。

②個人情報が漏洩している

勧誘電話がかかって来るということは、個人情報が漏洩していることがあります。 同窓会名簿や以前の取引相手だったなど、どこからか個人情報を入手し、勧誘電話をかけてきているのです。 同窓会名簿を見て勧誘電話をかけてきていれば、利用規約に反しています。

また、これ以上個人情報を漏洩させないために、アンケートや懸賞などでむやみに個人情報を漏洩させないようにすることも重要です。

③優しくて断れない

勧誘業者に気を遣い、きっぱり断れないと勧誘の対象にされやすいです。優しい人ほどその優しさに付け込まれ、強引な勧誘をされやすい傾向があります。

勧誘業者の話を聞いてあげたり、曖昧な返答をしたりするとターゲットにされ、他の勧誘業者からも狙われやすいです。同情を誘うような勧誘の仕方もあるので、断ることが苦手な人は、特に注意しましょう。

④以前取引相手だった

以前仕事で連絡先を交換した相手や、契約を交わした相手から連絡が来ることもあります。仕事で関係があった相手からの勧誘電話は断りづらく感じますが、丁重にお断りしましょう。

また、社会人名簿と言われる「ビジネスマンデータ」は個人情報保護法で売買が認められています。このような名簿の売買によって、個人情報が漏洩していることがあります。

勧誘の断り方を身につけよう

多かれ少なかれ、誰しも一度は勧誘された経験があるのではないでしょうか。 勧誘されたときに上手く対処できないと、不本意な契約をさせられたり、時間を無駄にしたりしてしまいます。

勧誘への断り方・対処法で大切なことは、相手に期待させないよう、きっぱりと断ることです。断ることが苦手な方は、知らない番号からの電話には出ないこと、居留守を使うことをおすすめします。 勧誘に対応する時間を減らして、自分の大切な時間を有意義に使いましょう。