セイコーウオッチは、「プレザージュ」ブランドの「クラフトマンシップ」シリーズから、セイコー腕時計110周年記念モデル4機種を6月23日に発売する。価格は198,000円~275,000円、すべて数量限定。
セイコーの腕時計は、1913年に国産初の腕時計となる「ローレル」を発売してから、2023年で110周年を迎える。なお、この初代ローレルは、2014年に日本機械学会から「機械遺産」として認定された。
4本とも日本の伝統工芸に光を当てて美を発信する「クラフツマンシップシリーズ」に属している。ダイヤルにそれぞれ、伝統産業である「琺瑯(ほうろう)」「漆」「有田焼」「七宝」の技法を用いた。
琺瑯ダイヤルモデル
初代ローレルと同じ琺瑯ダイヤルのモデル。気温や湿度により釉薬の成分比率を調整するなど、高い技量が求められる琺瑯ダイヤルは、琺瑯職人・横澤満氏監修のもと、一枚一枚を手作業で焼き上げている。琺瑯ダイヤルにしか表現できないという、温もりある白色とみずみずしい艶が特徴だ。世界限定1,500本、うち国内向けは300本、価格は198,000円。
ケース素材は独自の表面硬化技術「ダイヤシールド」を加工したステンレススチール、ケースサイズは外径40.2×厚さ12.8mm、風防は内面無反射コーティングのデュアルカーブサファイアガラス、防水性能は日常生活用強化防水(10気圧)。
手巻付き自動巻き機械式ムーブメント「キャリバー 6R24」のパワーリザーブは約45時間。裏ぶたはシースルーバックとなっており、「Limited Edition」の文字が記される。
漆ダイヤルモデル
金属と漆を直接結びつける手法と、平滑面を生み出す古来伝承の技を組み合わせて作られた漆ダイヤルのモデル。世界限定1,500本、うち国内向けは300本、価格は242,000円。
藩政時代からの美しい街並みが残り、文化遺産にも登録された金沢で作られている。漆芸家・田村一舟氏監修のもと、漆器職人が塗りと研ぎを何十回も繰り返すことで、金沢の美しい街並みを艶やかな赤茶色の色彩で表現した。
ケース素材はダイヤシールド加工のステンレススチール、ケースサイズは外径40.2×厚さ12.8mm、風防は内面無反射コーティングのデュアルカーブサファイアガラス、防水性能は日常生活用強化防水(10気圧)。
手巻付き自動巻き機械式ムーブメント「キャリバー 6R24」のパワーリザーブは約45時間。裏ぶたはシースルーバックとなっており、「Limited Edition」の文字が記される。
有田焼ダイヤルモデル
日本初の磁器である「有田焼」が生まれた地である有田・泉山磁石場の情景を、磁器特有の艶やかな色彩と立体形状で表現したモデル。世界限定1,500本、うち国内向けは300本、価格は242,000円。
ダイヤルは、腕時計へ求められる耐久性を実現するために強化磁器素材を用い、鋳型による鋳込み工程を経て、1,300度の高温で焼成。施釉と複数の焼成を重ねるなど、難しく複雑な工程は、創業190年の老舗「しん窯」に所属する陶工・橋口博之氏が監修した。
ケース素材はダイヤシールド加工のステンレススチール、ケースサイズは外径40.6×厚さ14.1mm、風防は内面無反射コーティングのデュアルカーブサファイアガラス、防水性能は日常生活用強化防水(10気圧)。
手巻付き自動巻き機械式ムーブメント「キャリバー 6R27」のパワーリザーブは約45時間。裏ぶたはシースルーバックとなっており、「Limited Edition」の文字が記される。
七宝ダイヤルモデル
海外から伝わり、日本独自に進化した伝統工芸「七宝」をダイヤルに用いたモデル。釉薬越しに波がきらめくようすを表現した青いダイヤルは、尾張七宝の施釉師・戸谷航氏が独自の釉薬を用いて複数回焼成し、精密な研磨加工を施すことで生み出している。世界限定800本、うち国内向けは100本、価格は275,000円。
ケース素材はダイヤシールド加工のステンレススチール、ケースサイズは外径40.6×厚さ14.1mm、風防は内面無反射コーティングのデュアルカーブサファイアガラス、防水性能は日常生活用強化防水(10気圧)。
手巻付き自動巻き機械式ムーブメント「キャリバー 6R24」のパワーリザーブは約45時間。裏ぶたはシースルーバックとなっており、「Limited Edition」の文字が記される。