配信・録画用オープンソースソフトウェア「OBS Studio」の次期バージョン「OBS Studio 29.1」において、AV1ストリーミング機能がついに実装されるようだ。開発が行われているGithubのプルリクエストで言及されており、Videocardzが報じている。
AV1コーデックは、既存のフォーマットよりも高い圧縮効率を備え、ロイヤリティフリーで利用できる映像コーデック。デコーダが数世代前のGPUから搭載されるようになり、エンコーダもIntel Xe、AMD Radeon RX、NVIDIA GeForceシリーズの最新モデルが搭載。中でもNVIDIA GeForce RTX 40シリーズはOBS Studioを用いたAV1エンコードに正式対応しているほか、Discordの画面共有機能もAV1コーデックを用いて行えるようになっている。
OBS StudioではファイルへのAV1エンコードには対応してきた一方、ストリーミングにおいては未対応だったが、今回ついにAV1コーデックを用いた配信が行えるようになる。対応プラットフォームはYouTube(ベータ版の機能)で、NVIDIA RTXシリーズとIntel Xeシリーズで利用できる。なお、AMD Radeon RX 7000シリーズもAV1エンコーダを搭載しているが、対応デバイスとして言及されていない。
既にOBS Studio 29.1の開発は92%まで完了しており、YouTubeにおけるAV1コーデック配信は実装済み。未解決の不具合がすべて解決された段階で、正式なリリースが行われるとしている。