米Appleは3月27日(現地時間)、震える顔のスマイリーフェイスや何かを押すジェスチャー、ワイヤレスなど、21種類の新しい絵文字を追加した(肌の色の違いを含めると31種)。同日にソフトウェアアップデートがリリースされた「iOS 16.4」「iPadOS 16.4」「macOS Ventura 13.3」に更新することで利用できるようになる。新しい絵文字はすべて2022年9月にUnicode 15.0と共に承認された絵文字セット「Emoji 15.0」からのデザインだ。

「スマイリーと人々」に追加された震え顔のスマリーフェイスは、目と口を大きく開いて顔全体が震えている。揺れや大きな音に驚いたり衝撃を受ける漫画やアニメの表現から採用したもので、衝撃、恐怖、混乱、不信、期待、興奮など強い感情を伝えたり、めまいやものがぼやけて見える状態、二度見などの表現にも利用できる。

何かを押す手のジェスチャーは、向きが異なる右手と左手のデザインがあり、それぞれ6種類の肌の色が用意されている。何かを押す動き以外にも、拒絶や「待て!」の表現、両手を組み合わせてハイタッチ、何かを押しつぶす動きなどに利用できる。

「記号」関連では、ハートの色に以前から要望が多かったピンクが加わった。愛や友情、温かみのある気持ちなどを表現できる。さらにハートの色全体の中でギャップになっていた水色と灰色も追加された。

ハート以外では、ワイヤレスとシク教のカンダが加わった。ワイヤレスは、スマートフォンやPCでWi-Fiの電波強度を示すアイコンを絵文字化したものだ。ワイヤレスはこれまでモバイルデータのアンテナバーの絵文字しかなかったため、Wi-Fiもアンテナバーで表現するしかなかった。

それらのほか、「動物と自然」に、ロバ、ムース、グース、黒い鳥、クラゲが加わった。黒い鳥は、鳥と黒い大きな四角で構成されるZWJシーケンスの絵文字だ。また、飛ぶことや羽ばたくことの表現に使える鳥のウイングの絵文字も用意された。植物は、ヒヤシンス、生姜、ピーポッド(緑色のエンドウのさやが割れて、中にエンドウが並んでいるのが見える)など。「活動(Activity)」に、縦笛、マラカス、ヘアピック、扇子が加わった。