フジテレビのドラマ『リッチマン、プアウーマン』をリメイクしたタイ版が、5月初旬から制作開始される。
『リッチマン、プアウーマン』は、人間的に欠落した部分が多分にあるが、偶然と運で「Forbes」にも掲載されるビリオネアとなったIT企業社長(小栗旬)と、将来困らないようにと勉強や資格取得に励んできたにもかかわらず、就職先が見つからない東大生(石原さとみ)という、生活スタイルも異なれば価値観もまるで違う2人の恋模様を描いた格差1,000億円のラブストーリーで。
脚本は安達奈緒子氏が担当。2012年7月期に月9枠で放送され、世帯平均視聴率(全11回、ビデオリサーチ調べ・関東地区)は12.4%を獲得した。
今回リメイクされるタイ版タイトルは『Faceless Love』。主人公が、人の名前や顔を一度に覚えることが難しい心因性認識不全症候群を患っていることからヒントを得ている。キャストには、同じく日本の漫画原作ドラマ『花より男子』のタイ版リメイクで花沢類役(タイ版での役名はレン)としてデビューした若手人気俳優のデュウ(ジラワット・スティワニッサック)や、モデルで人気女優でのカオ(スパサラー・タナチャート)らの起用が決まっている。監督はタイドラマ『Astrophile』などの人気作品を手掛けたクー・エッカシット・トラクーカシムサックが務める。
このリメイクは、タイの大手エンタテイメントコングロマリット・GMMTV社と契約を締結して制作。
フジテレビの大多亮専務は「弊社のヒット作品がタイでリメイクされることをうれしく思います。『リッチマン、プアウーマン』がGMM社でどのような素晴らしい作品になるのか、クリエーターとしても大変興味深いです。楽しみにしています」とコメントし、GMMTVのサタ―ポーン・パニッラクサポーンCEOは「GMMTVはこの度、フジテレビと『リッチマン、プアウーマン』のリメイク契約を締結できたことに大変興奮しています。我々はこれまで数々の海外作品をリメイクし成功してきました。今回のリメイク作品がこれまでの作品同様に成功し、タイの視聴者から良い評価を得られるものとなるよう、心から願っています」と話している。