主婦の友社は3月24日、『マンガでわかる! 産後うつ?と思ったら読む本』を発売した。
立ち会い出産や里帰り出産ができなくなったり、親族に赤ちゃんのお世話を手伝ってもらうことが困難になったコロナ禍、産後うつの可能性がある女性の数が以前の倍に増えているという(筑波大学・松島みどり准教授調べ)。
同書は、「産後うつかも?」と感じている女性やその家族に向けて、産後うつかどうかの初期チェックリスト、原因と症状、専門家による治療法、周囲のサポート方法など、産後うつに関して知りたいことのすべてを網羅した1冊となっている。
監修者は、国立成育医療研究センターの医師で日本の母子メンタルヘルスの第一人者と言われる立花良之医師と、予防医療・栄養コンサルタントの細川モモ氏。余裕がない毎日を送っている産後の女性に気軽に読んでもらえるよう、マンガを多用している。
「元々、産後うつは決して珍しい病気ではありません。調査によって数字にばらつきはありますが、10人に1人以上がかかると言われています。また、最も多い発症時期は産後1カ月まで。入院中は問題なく過ごしたのに、自宅に戻ってきてしばらくして、うつを発症する方が多いのです」(同社)
「よく混同されるのですが、マタニティブルーと産後うつは別のものです。産後わりとすぐに発症して自然と良くなるのがマタニティブルーなのに対して、産後うつは産後数週間から数カ月後に発症し、しっかり治療をしないと回復しづらいのが特徴です」(同)
「『父親も産後うつ?』とピンとこないかもしれませんが、男性にも産後うつがあります。暮らしの大きな変化に対応できずにストレスが重なり、うつになるのではないかと言われています。最近では、産前の両親学級で保健師から男性へも産後うつの説明がある自治体も増えているのだそうです。男性の産後うつが女性と違うのは、発症時期が少し後ろにずれることです。最も多いのは産後3~6カ月頃。本書を監修した医師によると、母親の方が産後うつで受診をしていて、『実は夫の様子もおかしくて』と相談を受けるケースが多いのだそう」(同)
第1章『まず「産後うつ」の原因と症状を知ろう』、第2章『「産後うつ」から抜け出すには?』、第3章『専門家の力を借りよう!』、第4章『産後うつの落とし穴?ケーススタディーマンガ?』で構成されており、A5判全176ページ。価格は1,650円。